人々は
「幸せとは何か」と自分に問い続けながら死んでいく、なんていうことはない。
答えはとてもシンプルだ。
幸せとは、
(A)喜怒哀楽のうち「喜/楽」に属する種類の感情が、長期的に発生しつづけている状態
のことである。
世の中には幸せな人と、不幸な人が居る。
しかし、たとえば大金や権力を得ても、不幸と感じる人がいれば、
人によって違いはあるが…(A)が幸せと感じる、ということには全く違いが無い。
「怒/哀」が長期的に発生していることを幸せと思う人は居ないのである。
(B)大金を得る・異性を獲得する・結婚する・見た目が美しくなる・権力を得る・皆から尊敬される・頭脳明晰になる・友達が1000人出来る・可愛い子供が生まれる・ペットを飼う…………。
これらの例のような、一般的には幸せになるかもしれない、と思われている事、それは、幸せ "そのもの" ではない。
つまり、(B)は、(A)を発生させるための、「手段」である。
あなたたちの、「目的」が、幸せになること、である場合、(B)が目的であると勘違いしていないだろうか。(B)は「手段」である。目的ではない。目的は(A)である。
目的が(A)であると理解できたとき、実はちょっとした悟りが得られる。
(悟り)(A)を得られるならば、手段(B)は何でもいい。
いま特に、自分が不幸だと思っているタイプの人に問いたいが…(B)手段 を妙に、難易度が高いものに設定していないだろうか。たとえば以下のような。
・いまFランク大学の学生だが、勉強しなおして東大に入りなおせば幸せになれるだろう。
・いま年収200万のワーキングプアで不幸だが、転職して年収1000万円になったら幸せになれるだろう。
・いま童貞の魔法使いだが、10代の可愛い女の子を口説いて結婚できたら幸せになれるだろう。
・いま浮気ばかりする旦那と結婚してしまい後悔しているが、離婚してもっといい男と結婚しなおせば幸せになれるだろう。
発想の転換をしてほしい。(A)を得られるならば、手段は何でもいい。「御大層な事を達成」しなくてもいい。
「喜/楽」に属する種類の感情が、連続的に発生しさえすれば幸せになる。
・むかしから読みたいと思って先送りしていた面白い小説を読む。
・すきな食べ物を食べる。
上記のような手段は、
(a)「喜/楽」に属する種類の感情が、短 期 的 に発生
する手段だが、これを、いくつも行えば、つまり(A)に変化する。(同種のことを連続、って意味じゃない。)
格闘ゲーム的に言えば、小キックだけ延々と当て続けて勝つ、みたいな方法。
(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+.......=(A)
となるのだ。
■それでは成功者になるにはどうすればいいのか
ここまでの説明を読んだだけでは、「惨めなのを我慢しろというのか」という因縁つけをしたくなっている人がいるだろうが、まだ続きがある。いわゆる「成功者」になれば幸せになれますよね、と思っている人向け。
ストレスがなく、体が健康で、太りすぎても痩せすぎても居ない。(b)
(A)になっている。
勿論、成功者の定義はいろいろあると思うが、歴史の教科書に載るレベルになりたい場合は、時代背景などの変えようがない設定も必要で、結局は「生まれ直す」しか手がないので、手が届く範囲ということで上記の定義としておく。
また、著名人有名人の成功者について思い浮かべている人は、「単に周囲に祭り上げられただけで、当人は(A)状態ではなかった」人は除外してほしい。ヤク漬けになった芸能人とか、自殺した作家とか。
(b)をいくつも手に入れたら(A)が発生して成功者として完成した
(A)状態になったら、そのあと徐々に、(b)も発生した。
ハア?って思ってるでしょ。でも、これが分からないと成功者には成れないの。
人間社会の中で、成功者になるためには、どうしても人と人とのネットワーク、繋がりを無視することはできないが、あなたが「繋がりたい」と思う人とはどんな人だろうか?
ではないだろうか。勿論、引き籠もり属性の人は、そういう人をリア充認定して、忌み嫌うもの、と考える人も居るだろうが、そこまで捻くれている人まで扱ってると、切りがないので、横においておく。
【第一段階】(C)になることによって、周囲に自分の手助けをしてくれる人を引き寄せる
まずはこれ。こうなるためには、
(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+(a)+.......=(A) →(C)的な人物像
となる。「喜/楽」に属する種類の感情が、長期的に発生しつづけていれば、自然と顔はニコニコとし、他人から好まれるキャラになっているはずだ。
【第二段階】自分の感情の(A)を守るため、人間関係を整理する
人が集まってくると、どうしても、不快な思いをさせるタイプの人間も寄ってくる。これらから離れる。これは無理やり離れようとするのではなく、自分の周囲に集まってきた人々の中で、(C)属性の人とつきあう時間をなるべく長くするという方法を使う。
【第三段階】自分も(C)属性、周囲も(C)属性、という人間関係を構築したら、あとは流れるに任せる
あとは「船のオールから手を離すように」流れにまかせる。但し、「こういう人物になりたい、こういうモノ、コトが欲しい」というのは明確にしておくこと。
■それでは能力を高めるにはどうしたらいいのか
ここまでの説明を読んだだけでは、「自分の能力が低ければ成功できねえよ」という因縁つけをしたくなっている人がいるだろうが、まだ続きがある。いわゆる「成功者」になれば幸せになれますよね、と思っている人向け。
【何らかの能力が高い人は、どうやってそれを手に入れたのか】
努力ではありません。以上。
というと無慈悲だが、努力の努という文字、「奴の力」つまり「奴隷の力」という文字を書く。
努力=奴隷の力が2つも。なんとも馬鹿らしい。やってられるか。
あなたがアニメが好きだとしたら、色々な作品に出てくるキャラクターの名前を100人程度言える、という人は居ると思う。
アニメに全く興味がない人から見たら、ものすごい努力をして暗記をしたように見えているが、当の本人は、なんの努力もしていないはずだ。楽しくアニメを見ていたら、いつのまにか名前を覚えていた。それだけのはずだ。
何らかの能力が高い人は、これと同じ仕組を使っただけだ。対象が、アニメではなく、英語であるとか、数学や科学であるとか、野球やサッカーであるとか。それだけである。
たとえば野球選手になって成功した人には、子供の頃、親が野球が好きで、しょっちゅう見に行ったり、親と一緒にキャッチボールをしたりした…という人は全く珍しくもない。その人が野球が好きになり、成功したのは、単純接触効果によるものだ。何かを好きになりたいなら、単純接触効果を使えばいい。ググる→http://goo.gl/HDv9C
好きになってしまえば、あとは手法を細かく説明してもらうまでもないだろう。
さらに、その対象を好きになると、それを学習するような行為を行うと、(a)が発生するようになっていく。
高めたい能力に関係する行為をする → (a)発生 → (a)+(a)+(a)+(a)+(a)+.......=(A)
驚くよね。
いわゆる、「自己能力が高い成功者」というのは、その能力を磨く過程自体が、(A)になりうる=幸せなのだ。
◆
…と、ここまで書いてネタバラシするが、これらは、「引き寄せの法則(ロンダ・バーン系、ヒックス系)」の"本来"言いたいことである。よくよく読むとだんだん理解できていくのであるが、ロンダ系もヒックス系も、最大に重要視していることとは、「よい気分で居ること」である。つまり(a)や(A)であると。願えば物品を手に入れることができる、というのは全く本筋ではなく、本を売り込むためのストーリー作りとしての肉付けにすぎない。まあ、あながち嘘というわけでもないのだが。やってみればわかる。
また、引き寄せの法則だけでなく、いくつかの複数の宗教、もしくは単なる公衆道徳としても、「感謝」という行為を重視しているが、これは、(a)のために非常に有効な手段だからである。
感謝という感情とは、自分の周囲から、なんらかの物品や、行為などを受け取ったときに発生する、「喜/楽」に属する種類の感情である、と説明すると、感謝とは本来的には何なのか?と理解できるだろう。
ちなみに私は「「成功者」になれば幸せになれますよね」とは全然思ってない。どのみち(A)が幸せ本体なので、成功者になるなんていうのは、どうでもいいと思ってる。他人から尊敬されるなんていう手法を使わなくても、(A)は得られる。それに、人生なんて、死ぬまでの暇つぶしである。
■最後に
(a)を得るために、他人に迷惑をかける行為をしないように。それをやると、後日何らかの形で、「反撃を食らう」ため、けっきょく後日、不快な思いをしてしまうことになるので、元の木阿弥である。「喜/楽」を得ても、後日「怒/哀」で相殺されるのでは意味がない。
3行ぐらいしか読んでないけど、俺は幸せがどうとかいちいち考えないよ けっこうそういう人は多いと思うが