2013-02-26

性懲りもなく医療保険に加入しようとする人へ。

http://iryohoken.noor.jp/

読んだ。

医療保険が要るか要らないかについて未だに議論している人がいるので驚かされる。

まあテレビをつければガンガンCMが流れてくるし、雑誌では根拠不明な特集やランキングばかりやっているので惑わされるのも仕方ないが、

それでもやっぱり無駄金を使うことになるので考え直すことをお勧めしたい。

こういう話をすると、保険会社に何か恨みでもあるのか等と聞かれるが、別にそういう訳じゃない。

ただ自分は、2005年2007年に明るみになった例の不払い事件を忘れていなくて、あれから保険会社が悔い改めたとはとても思えないのだ。


たとえば、特約の請求の仕方。

なぜ特約の請求は一つひとつ別にしなくてはいけないのか理解に苦しむ。

女性女性疾病特約を追加していて、乳がん入院した場合女性疾病特約で上乗せされるはずの保障は、基本の入院保障とは別個で請求しなければならない。

特約が一つだけならまだしも、あれこれ特約を付けている人(保障太り)からすれば、ややこしいことこの上ないと思うのだがいかがだろうか?

だいたいこのシステムは、特約がきちっと出るとか出ないとか、保障されるにしても約款の定義が意地悪だとか、そんな次元の問題じゃない。

ただ単に消費者を面倒くさがらせているとしか思えないし、もしや特約を追加したことを覚えてない人の「請求漏れ」を期待しているのではないのか。

さすがにそこまでコスい連中ではないと思いたいが、そのように邪推されても言い訳できないと思う。

あんな、消費者のすべてを敵に回すような不祥事業界全体で起こしておいて、誰もこの仕組みに異を唱える者はいないのだろうか。

保険会社陳腐でしたたかな生態が見え隠れする。


では、そうした請求の仕組みだとか、組織体制を変えてくれれば医療保険を見直すのかと問われれば、「それでもまったく要らない」と言って退けたい。

自分は勝つ見込みの少ない「保険ギャンブル」をする気がないからだ。

月々数千円の保険に何十年も加入して、支払った保険の総額よりも多くの保険金を受け取る可能性はどのくらいあるのだろうか。

毎月3000円の保険に30年入ったとしたら、払込総額は108万円だ。

高額療養費があるおかげで、一般所得者1ヵ月の医療費は8万円か9万円ほどで済むことになっている。

1ヵ月の入院10万円と多めに見積もったとしても、108万円の元手を取るには計10回以上の入院必要になる。

しかも高額療養費制度は、1年のうち4回申請するとそれ以降の医療費は一律4万円4000で済むので、実際はもっと入院しないと保険料はペイしない。

そう考えると、ほとんどの人の保険料保険会社の懐に消えていることが分かるのだ。


がんだってそうだ。

保険会社は、「日本人の2人に1人はかかる」という国立がん研究センター統計をもとに不安を煽っているが、

それは高齢者も含めて計算した生涯罹患率の平均で、50歳までの罹患率はたった2%。

では、この数字トリックを知っていながら、なおかつがん保険やがん特約に加入し、がんになって保険金が降りたとしたら、ギャンブルに勝ったと言えるだろうか。

答えはノーだと思う。

なぜなら、がんは「治療期間」は長引くかもしれないが、保険で保障される「入院期間」は他の病気とそう変わらないと思ってよいからだ。

まり、やっぱり保険料の元は取れず、結局は貯蓄で対処するしかないことが分かる。

それに、がんは未だに軽度のもの(上皮内新生物)は給付対象でない商品も多い。

がんが発覚するのはほとんどが上皮内新生物のときであるのに、この意地悪さだ。

このように、不足の事態に大した助けにならず、結果的には足を引っ張りかねない保険商品なら、すべての余剰金を貯金に回した方が賢明ではないだろうか。

100万円もあれば大抵の医療費対処できるだろう。

もちろん、高額療養費制度をはじめとした公的支援は最大限に利用するのが前提だ。


「もし」「たら」「れば」の思考の果てに医療保険を置くのはもう卒業しようと言いたい。

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    • http://anond.hatelabo.jp/20130226195632

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