2013-02-19

愛国者のみなさま、ヘイトスピーチ利敵行為です。

「○○市ね」だの「○○どもをブチ○せ」だの、憤懣をヘイトスピーチとして発散なさる憂国騎士団のみなさま。

それ、逆効果です。

多分、皆様は、嫌いな集団(或いは国)に対する批判を、一まとめに「ヘイトスピーチするな」と頭ごなしに押さえつけられるのが嫌で反発をなさっておられる事と存じます自分たちの憤懣が封殺されることへの憤りと恐れ、心よりお察し申し上げます

でも、あなた方のやっている事は、国際的に見てドン引き行為です。先進国では禁止されている恥ずべき行為です。なおかつ、日本語圏に閉じた憂さ晴らししかありません。

一方、あなた方の憎む対象をご覧ください。在外国民や移民をも動員して、イメージ向上戦略マーケティング戦略、そして日本イメージ悪化に向けてグローバルに、そして各国でローカルに、そして理知的に動き始めているではありませんか。

してみれば、あなた方の現状は、猪武者の放つ罵声でしかありません。一方、あなた方のお嫌いな集団は、調略と外交に余念がなく、日本イメージ悪化包囲網を構築する事に余念がありません。少なくともあなたがたの脳内では、そういう世界が見えているのではないでしょうか。

世界へとイメージ戦略に打って出るのであれば、内向きとヘイトスピーチの二点は足枷しかありません。内向きで愚痴っていても世界には届かないし、ヘイトスピーチに及んでいる事を知られれば、皆さんの愛する日本イメージは悪化する一方です。

ですから不愉快なことがあるなら、反吐のように汚い言葉を吐き出すのではなく、相手をいかに嵌めて陥れるべきかを真剣検討して欲しいのであります

極めて一部の例で恐縮ですが、どこぞの国が文化財を返さないなんて話があったとします。この時、「泥棒国家」だの「また○○か」だのと日本語で吠えても意味はありません。

世界中美術館なり文化行政なりに、「拝啓。○○は自国に持ち込まれた盗難文化財の返却を拒否している国家であり、貴国との文化交流美術品貸出に措かれては十分注意されたし。恐惶謹言」くらいの事を英語にて注意喚起なさればよいのです。

結論。

罵声を止めて、英単語帳を手にしましょう。

内輪の罵詈雑言に満足するのではなく、世界を相手に、自分たちのイメージ向上と、嫌いな対象のイメージ悪化を目指しましょう。

そして、自分たちの嫌いな対象集団を、正々堂々、優雅に、ロジカルに、ロビイングして追い詰めましょう。

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