2011-08-03

pixivは今回の騒動を収束させたければ「隠れルール」を明文化すべき

pixivは「pixivイラストを描く人や興味がある人が作品を介して気軽にコミュニケーションしたり、自分で描いたイラストや許可を得たイラスト投稿できるコミュニティである*1。しかし、pixivの運営から投稿者に十分な説明がないままに、pixiv投稿されたイラストが運営によって削除された事例が存在する*2。一方で、pixivには「デッサンアナログ作品等を撮影した写真(実写)であれば」投稿することができる*3。しかし、その条件に該当しない写真が削除されずに今だに存在している*4。

文化された利用規約などは「ルールである。そして、コミュニティ内で定められたルールは、その構成員が互いに信頼して行動するための基礎となる。pixivであれば、例えば「特定の条件を満たす画像投稿してはならない。投稿した場合は当該画像を削除する。」というルール存在することにより、利用者は他の利用者の不快投稿に遭遇することなくイラストを閲覧でき、また、利用者はルールに反しない限りは投稿したイラストを運営に削除されることはない、ということを期待することができる。しかし、先に挙げた二つの事例から現在pixivには明文化されていない、言わば「隠れルール」が存在すると考えられる。控えめに言っても、運営は利用者にそのような疑念を抱かせている。このようなコミュニティにおいては、運営と利用者の間で信頼関係は成立し得ない。それがイラスト投稿・削除というpixivのシステムの根幹に関わるのであれば尚の事だ。

pixivが今回の騒動を収束させたいと考えているのであれば、この「隠しルール」を明文化することだ。それは「特定のタグがつけられた投稿規約違反でなくても削除します」「特定のユーザ投稿規約違反でも削除しません」かもしれない。あるいは「削除するもしないも運営のさじかげんひとつです」かもしれない。あるいはもっとまともなものかもしれない(私はそれを期待している)。いずれにせよ、「隠しルール」が明文化されてルールとなることにより、運営に対する利用者の信頼は回復しうる。少なくとも、利用者が運営を信頼するに値するか否かを、より正確に判断できるようになる。それは、利用者の「おえかきたのしす」の感情収益の源泉とする企業が行うべき、最低限の行為である

  • ついでなんでこっちにも一言言っておくか。もう疲れたのでこの辺は緩く書くよ。 結論から書くと、信頼回復と隠れルールは関係がない。そして隠れルールの明文化はその目的を達成せ...

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