いや、友達と言っていいのか。
彼は僕を見下していたと思います。
音楽の道を志していた彼は
僕のことを格下かつ、何の志もない奴と見ていたと思います。
僕は自分が目指しているものについて彼に語ったことはありませんでした。
話をしながら帰る暗黙の了解があり
自分より格下かつ自分の交友とかかわらない無害な人間にだけ出来る話です。
彼のとんでもなく長い妄想の話、
そして彼が、音楽で身を立てる目がないとなったら自殺する心構えであること、
色々聞かされました。
自殺の構えについては「すごいね!いよいよとなったら最後に電話で心境などを聞かせて」と予約しました。
彼は出くわすたびにだんだんと情緒不安定になり、僕と話す時はいよいよ躁状態でした。
またしばらくしたある日、ニヤニヤした彼が「いい自殺の仕方知らないか」と尋ねてきたので
更に半年ぐらいして
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「夢破れたなら死ぬしかない」という死の動機は、これは止めても仕方ないとわかっていました。
それともたまたま車にでも轢かれたでしょうか。
命日は覚えていませんが
小説なら読みたいかも
若き日に夢系職業を志して「駄目だったら死ぬ」とか口走った人みんなに読ませたいですね