2011-06-04

http://anond.hatelabo.jp/20110604134434

興味を持ってもらえたようでうれしい

石炭を燃やして大気汚染っていうのは日本では1980年代くらいまでの話で(中国ではわりと最近でも問題になっている。もっとも向こうは暖房や炊事に使うからね)、いまどきの石炭火力が排出するSOxとかNOx(とか水銀とかその他諸々)のなまの濃度はかなり限界まで引き下げられているから、そういう意味では従来とあまり変わらない。

石炭火力は、少なくともLNGみたいな、あるいは太陽光発電みたいなクリーンな発電方法ではない。熱効率が上がった分だけしか排出量を減らせない――それでもIGCCにすることで少しは減らせるわけで、微粉炭発電よりはマシなんだよね。だから火力発電を増設するなら石炭IGCCしかない。いや、そりゃLNGでIGCCの方がいいんだよ。熱効率も。ただ、原発代替に向けてLNGの輸入量を増やせるか、っていうと政治的な問題もあるしLNG輸送船を増やすところからはじめなきゃいけないんでなかなか難しい。1割2割増やすことは可能でも、原発代替需要を満たすのは無理だと思う。その点、石炭輸送しやすいし増産の余地もあるから石炭IGCCを押してるんだよね。

まあ、本当のところ発電コストが安くなるかはわからないけどw

記事への反応 -
  • 太陽電池の効率を上げる研究が進んでいるが、藻から油を搾り取り、絞り粕はアルコール発酵させるという手法の方が、エネルギー効率的には遙に上回るし、水資源の豊かな日本にはふ...

    • 下記引用部分に関して定量的な比較で結論が導きだされたソースがあるならぜひ教えてください。 太陽電池の効率を上げる研究が進んでいるが、藻から油を搾り取り、絞り粕はアルコ...

      • 太陽電池をdisるのはいいが、なぜそこでバイオマスや藻油に期待するのか。 バイオマスなんてあんた、バイオマス研究会自体が「農業分野のエネルギー自給率を上げられればいいね」と...

        • http://www.ccpower.co.jp/igcc/dimension.html これか。 大気汚染の度合いって普通に石炭の場合と変わらなくない?

          • 興味を持ってもらえたようでうれしい。 石炭を燃やして大気汚染っていうのは日本では1980年代くらいまでの話で(中国ではわりと最近でも問題になっている。もっとも向こうは暖房や炊...

        • 本をサイエンスライターが水をすすり、ゴミ製造者が潤う腐った国にした白アリ

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