2011-05-01

物資を送りながら

今日石巻に物資を送った。

送った先は地盤沈下で満潮のたびに冠水とかしてる地域

そういう場所で、1階が津波で泥だらけになった家の2階で1人で、

半壊したけどそこだけ残った建物の2階に何家族かが集まって、

暮らしてる様子。

物資を詰めながら、思った。

もうあなたたちが今いる場所復興はできないんじゃないかな、と。

その場所を出て、どこかの公営の住宅家具も電化製品も準備されてて、

1年だか2年だか無料で住まわせてくれるそういう場所に移った方が、

いかもよ、と。

その場所がまた堤防を作って地盤整理して、人が普通に住めるように

なるまでには、耐えられないほどの年月がかかって、

徐々に人が離れていき、最終的には結局は、上に書いたように、

別の場所で暮らさざるえなくなるようなそんな気がしないでもない。

家が崩れただけじゃなくて、土地が変化してしまった。

そんな場所が一箇所だけでなくたくさん。

どうなんだろう、悲観的になりたくないけど、現実的に無理があるような。

もし最後には移動せざるを得ないなら、

今とっとと移動してくれれば他の場所に支援を回せる、とすっごい冷たいことを

考えながら支援物資を箱に詰める。

ネットでわかる限り一番状況が悪そうな場所に物資もお金も送るように

してるんだけど、だからこそ、こんなことを毎回考える。

ほんと人間自分のことじゃないと冷酷だなあ〜としみじみ思う。

でも、そんな簡単にすべてを捨てられないってのは理解できる。

自分がそんな立場だったら全部のことをし終えてからじゃなきゃ、

やっぱり次の場所には行けないな。

農業とか漁業とか土地と結びついて生きてきて、

しかしたら1パーセントでも復興可能性があるなら、

まだ立ち去れないよなあ、と想像する。

そうだなあ、あと一年くらい、考えていろいろやってみる間は

できる範囲でだけど支援を続けてみよう、と思いつつ、

またネットで支援物資を求める避難所を探してみる。

早く体育館ダンボールの上で寝て、おにぎりカップラーメンくらいしか

食べられない生活の人がいなくなりますように。

でないと寝覚めが悪すぎて、自分の生活が楽しみづらいよホント。

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