2011-04-22

消えるあの人と消えたい自分

気持ちが揺れる

電車の中にも拘らず、泣き叫ぶ事を止められない自分がいた

「どうして」「行かないで」「ごめん」と

そんな嗚咽を漏らしながら電車は進んだ

積み重ねてきた年月は、ほんの数分前の、数秒の言葉で綺麗に消え去った

綺麗に終わらせなかったのは自分なのに、口から漏れる不平不満の呪詛の声

自分可愛さと自分憎さの板挟みで、醜く泣き続ける

数年後

風の噂で存在を感じる

目の端ですれ違う彼女を認める

そこにいる彼女は懐かしくも、かつてとは違って

多くの出会いと別れをする彼女にとっては、自分などとうに忘れ去られてるのだろう

彼女現在を踏み越えて行くたびに、自分の居た記憶は砂浜の足跡のように遠くの風景となってしま

もう、なんの感情も持たれてはいないのだろう

不特定多数の他人となり果てて、もう二度と繋がる事はないのだろう

それならばいっその事、消えてなくなりたくて

毎夜思い出して胸を打つ痛みに耐えるくらいならいっそ、記憶さえ手放したくて

彼女自分が共に歩んだ記憶をこの世界からなくしてしまいたくて

始めから何も無いかのように振る舞いたいとさえ思って

捨て損ねた、置き損ねた気持ちをいつまでも引きずって

歩みの遅い生き様を、かつての愚かな自分を、今の辛さを抱えながら

それでも生きていてしまう苦しさは、今日も消えてくれない

そんな今日死にたいエントリ

  • 昼休み 花曇り ビルの輪郭も消える喫茶店のコーヒーも今日は飲む気がしない あいまいな空模様に目を奪われ思わず我が身をふりかえり怯えた もしも未来が闇の中で 眠っているなら...

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