2011-04-15

酔って書くAKBモー娘。の対比

去年AKB48にちょっとはまった。

特にチームKが好きだ。

去年だから、チームの発足からはかなり時間が経っている。AKBといえば劇場だぐらいの知識はあったので、とりあえずYoutubeニコニコあたりでライブ映像を見まくった。CDDVDを買うにしても、曲が多すぎてどれから手を付けていいかさっぱり分からなかったからだ。

で、「生歌」とタグがついている動画を見て、ああやっぱこれだけ踊ってたら生歌じゃないよな、と思って、生歌を聴いてみたいと思うようになった。

そこで「生歌」をキーワードにして、また映像探しをした

普段はあるバンド全員男)を聴いていてライブに行くのが楽しみ、ライブアレンジが楽しみでしょうがない、という感じなので、録音音源=その場のアレンジがなくて残念だと思ったのだ。ライブならやっぱ、一言のかけ声みたいなやつでもいいからその場で出してる声を聴きたいから

Youtubeで生歌で探した結果、右におすすめとか関連動画って出るじゃん?あれにモーニング娘。が出てきたのだ。今現在モーニング娘。

すごい!と思った。特に高橋愛田中れいな。ファンが作った動画だったしコメントもファンが書いてたから、それ読んでテンション上がって余計すげえな!と思った。

AKBは生歌あんまりない、ということを知って残念だった。ものすごくものすごく残念だった。

俺はライブ=そこで歌ってる、だからダンスしてる姿も見たいけど、やっぱり自分がいる場所で同じ瞬間に、その場で出してる声が聴きたいから

酷なことを求めてるなとは思う。

スケジュールは詰めまくりで、あれだけ人数がいて、あれだけ踊りまくって、なおかつうまく歌えというのは、惨いと言ってもいいと思う。なんか、ごめんなと思う。

AKBモー娘。動画ランダムに見ながら、色んな思いがわき上がってきた。アイドルに触れるのはほぼ初めてなので、ちょっと距離を置いた視点だったかもしれないけど、まだ十代〜二十代半ばぐらいまでのこの子達の将来が幸せであってほしい、というようなものに総括される思いだった。

AKBにはある種の痛ましさがある。今しかないのだ、今だけなのだというような、女性アイドルなら仕方のない刹那感。そして背後の操作が非常にうまい楽屋裏も込みで売っている、そしてそれを皆暗黙の了解で呑んで今を追いかけている。

モー娘。にはそれがあまり感じられない。戦略上それを見せないということかもしれないが、タフでストレートパフォーマンスだ。その場で見せられるもののみで勝負しているように見える。

また、モー娘。にはやはり「世間一般の目線は全盛期は過去であった」がつきまとう。あまりそこに悲しみがないのが不思議だが、世間の目やメディアの目はそうだろう。斜陽ながらも戦う王者だ。いや本当に、シングル曲のタイトルとかはマジでかわいそうになるぐらい酷いけど、ライブ彼女らは本当にかっこいい。乱れることもちょっと外すこともある、生の声の力はすごい。

AKBは今もまだ「これから」だ。後発が先発よりも優れているのは常に大前提(だと個人的には思っている)なので、もっと伸してくるだろう。まだ彼女らは挑戦者だ。展開も先発の成功/失敗に学んでがんがん行ける。バラエティ冠番組で見る彼女らは、側面をもっと見たい知りたい好奇心をかきたてるし。

AKB vs モー娘。のバトルを見られたらすごくいいんだけどなと思っている。

楽曲面だけを見ればAKBがかなり勝っていると思うので、モー娘。プロデュースをもっと頑張ってほしい、その上でアイドルの二強状態をものすごく見たい

モー娘。というかハロプロ全体をざっと見ていて思ったが、本当に、本当に、残念なのであるつんくもうちょい考えろ。なぜだ、なぜお前は同じ男なのに分からない?

直接的すぎるんだ、モー娘。の歌は。いくらメロディーラインが美しくてもタイトル歌詞萎える。ど真ん中っていうのとそのままっていうのは違うんだよ…そしてなぜかやや古い。古典青春の輝きぐらいまで古くなくて、絶妙に「思い出すと恥ずかしいレベルの古さをなぜかずっと保っている。いくつなんだよお前は。

秋元康はそのあたりめちゃくちゃにうまいストレートテーマを、その単語を使わずに思わせる、そういうのが本当にうまい青春時代鬱屈して過ごしましたかわいい女の子に憧れてしょうがなかったけどそれだけでした、そういう思いをワンクッション置いてぶち当てましたたいな、まあ共感するのだ。有り体に言うと。

それが意図的なものだったとしても、気持ちよく乗っかってしまえるなら関係ないし。曲に乗らないでも詩として成り立っているというか。

俺は勝ち負けを笑いたいんじゃない。弱肉強食世界だって言うのは分かるけど、ファン同士でワナに引っ掛けてライバルアイドルを落とすようなのは嫌だ。

いい曲が聴きたいアイドルしか歌えないいい曲っていうのは確実にあるからアイドルが歌うその姿に見惚れたい。歌に入れ込みたいプロデューサーにはこっちの心をくすぐってほしいし、その歌にどっぷりハマらせてほしい仕事の疲れいやしたい。


いつまで彼女達のことを、このアイドルグループの中で見られるのかなと思うと、涙が出そうになることがある。女性アイドルは後からから幼い後釜が出てきて、活躍できる期間は大体短くて、そのことを思うと悲しくて仕方がない。

からいい歌を歌ってほしいもったいない使い方をしないでくれよ。

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