2011-03-09

無断転載について一介の絵描きの戯言

無断転載みたいな on Twitpicとかを見て。

無断転載が善だとは思わないけれど、転載そのものをそれほどまでに忌み嫌う人たちの気持ちが正直よくわからない。

いや、理解はできるのだけれど、自分はそう思わない、というべきか。

アナログならともかくデジタルデータコピーされたからなんなんだと。

それを描けるのは世界自分ひとりだけという自負があるならどうでもいいじゃないか

デジタルにおけるコピーはしょせん数値が移動するだけ。

その絵を描くための技術やら精神やらまでが盗まれるわけではないのに。

もちろん無断転載によって、作者に還元されない金銭的利益が発生する場合は、存分に著作権を主張して戦うべきだろう。

また、作者詐称など、作品のステータスを変化させるような虚偽も許されるべきではない。

しかし、これらは無断転載にともなうかたちで行われることであり、無断転載そのものを必要以上に忌み嫌う必要はないんじゃないか

はいえ、Webに限った話で言えば、ハイパーリンクという便利なものがあるから、そもそもコピーしての無断転載はなリンクを引けばいいだけ、という反論はあると思う。

私自身、自分がやるなら作者を尊重してリンクを引く。

しかし流動的なWeb上のこと、好きな作品を確実にコピーして保存しておきたい、という鑑賞者の気持ちもわからなくはない。

私の絵を見たうえで、これを読んだあなたはこう言うかもしれない。「それはお前が無断転載されるほど魅力的な絵を描けないから言えるのだ」、と。

かに、今の私の絵はへただし、好き好んで無断転載した人間なんて、そう多くはいないに違いない。

だが、私は絵がうまくなったとしても、いや、うまくなったからこそ余計に思うだろう。

これと同じものを描ける人間なんていやしない、いるなら出てきてみろ、と。

つの日か、心からそう思えるようになった暁には、増田はなく公の場所で以上を言えるのかもしんない。

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