2011-01-06

有村はてダ非公開問題を受けて

有村ブログをBANされたが、原因はエロだったようだ。

通報を受け(下の増田では口座振込みの腹いせとの説あり)たはてな対応はともかくとして、ブログは公共スペースかどうか、議論が必要ではないだろうか。

すなわち、ネットに公開されたブログは私的なものではない、公的なものなのか、という話である

仮に公的なものなら、これからいくら規制されても我々は黙る外ないだろう。公共は、言ってしまえば万人の共通部分である。一人でも不快にさせてしまうものがあるなら、それは改善されねばならない。それが真の公共だ。公共ではディスアドバンテージによる差別はもちろん、学歴、職歴、可能なかぎり性別による差別も許されない。だからトイレは男女にかぎらず、だれでも使えるものがたいていは用意されている。

仮にエロダメならば、横断歩道無視だろうと割れ自慢だろうと犯罪行為も規制されてしかるべしだし、買った商品のネガティブな批判も通報されて削除されるだろう。逆に言えば、これらはいいけどエロダメという理屈は通らない。すべて公序良俗を損ねるものである

おそらくはてなスタンスは通報されるまで放置、だろうが、背景を知らず、ただただ通報したものを事務的に処理していけば、自然とそうなる。はてな普通企業になったね(悪い意味で)、という象徴的な出来事のように思う。

思えば、近頃ニコニコ動画でも、通報が入った場合ひとつ間を挟む形式を採用した。これはこれで住み分けができるのだろうが、ニコニコ動画はてなと同じ道を通っているようでなかなか興味深い。

はてなにせよニコニコ動画にせよ、人口に膾炙したサービスは底辺なり、過激な一部の人間に配慮した対応を取らざるをえないのだな、というのがよくわかる。2チャンネルは長く持った方ではないか

ともかく、ウェブサービスをこれから公開するにしろ、ブログなりつぶやきなり公開するにしろ、実社会と同等の扱いをされることが増えてくるのではないか。それはネットが普及したことの証左でもあるが、生きにくい実社会ウェブ上でも再現されるということだ。

たったひとつつぶやき逆鱗に触れ、ブロックを通り越して名誉毀損で訴えられるかもしれない。著名な人間なら免れようが、フォロワー数2000程度の弱小漫画家が過激な言動をすると、首を吊らねばならぬなんてこともあるかもしれん。

よりつまらなくなるな。そのつまらなさを公共の二文字で強制されるとは、実にくだらない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん