2010-11-30

大学進学率は、中小企業が多い日本社会にはオーバースペック

  京都出版会社社長京大卒)がツィッター上で

  「東大卒早稲田法科大学院卒の入社希望者をエントリーシート段階で落としてやった、少し優越感」と

書いて「炎上したしい

  しかし、中小企業などでは、「あなたはウチに来るには、あまりにも高学歴過ぎる」と

  「おことわり」するケースは、案外多いらしい

  思うに、日本の「中小企業が多い産業構造」に対して、「あまりにも大学を作りすぎ」てしまい、

  「社会が必要とする学歴比率」に対して「オーバースペックなまでに社会高学歴化してしまった」

  ということはないのか?

  今までであれば、「若者高学歴化は、当然必要な政策・望ましい政策である」という

  「疑いようがない公理」があって、「受入側こそ、高学歴を使いこなせるよう、職種の高次化を

  進めるべきだ」との論調が主流であった。

  しかし、逆の発想として、「職種の高次化がなかなか進まないのであれば、若者の『行き過ぎた』

  高学歴化の方を抑える」方が、現実に即した政策にならないのか?

  高卒比率が増えると、一見年収が低く抑えられて「不利」に見えるが、

  生涯勤労年数は「大卒比で4年は増える」(1割増える)ので、実は生涯トータルで見れば大差ないのでは?

  加えて、年金加入年数も増えるので、その点でも有利。

  また、実質的に親が負担している大学教育コストも「不要」になるので、「親子連結家計」で見れば、

  まずます高卒した方が有利」になる。

  なによりも、第一子の親になる年齢が30代⇒20代と若くなるので、

  「子育てに携わる体力・精神力」の面で有利である

  大卒だと「30代で第一子作り⇒体力・精神的に参ってしまって、子供は1人だけ」

  のようなところが、高卒だと「20代で第一子作り⇒体力・精神的に余裕があるので第2子も」

  となり易い。

  そろそろ、「大学進学率が高いほど、望ましい社会だ」という「社会学者政治家常識」を

  疑ってかかってはどうか?

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