同じ会社の技術者がしくじって、得意先に迷惑をかけたのを、新任の営業担当として上司と一緒に謝りに行ったんだが、
謝ってる最中も、先方から怒られてる最中も、「なんで俺がこんなことやってるんだろう」とばかり思っていた。
「会社に成り代わって謝罪してる」のは頭ではわかってるんだけど、感情が追いつかない。
さも申し訳なさそうな顔をして頭を下げたんだが、どこまでいっても演技で、誠意などあるはずもない。
ついこないだまで当事者でも何でもないし、事の経緯もついさっき聞いたばかりで、そもそも俺個人には責任はない。
でも会社から給料もらってる以上、「謝ってる演技」をしなきゃいけない。「反省のポーズ」をしなきゃいけない。
「ああ、社会人ってこういう事か」と思った。
で、当時の自分の立場と「韓国に謝罪する菅首相」の立場ってちょっと似てるな、と思った。
菅首相は戦後生まれだから、植民地支配や戦争犯罪に「個人として」責任があるわけじゃない。
でも立場上、お詫びのコメントを発しないといけない。
加害国の首相として、申し訳なさ気な「演技」をすることになるんだが、当然そんなのに心底からの誠意などあるわけがないから、
韓国から「誠意がない」と言われるんだろうけど、そんなのどうしようもない。
こういう状況で相手方に「誠意」を求められると、どこまで行っても解決不能になってしまう。
一般社会では、どこかで手打ちするか、一切の関係を絶つしかないんだろうけど。
菅直人に関してはちょっと違うと思うけどな。あいつらは好きこのんで謝罪してるもん。それが彼らの脳内における絶対正義だから。 だから謝罪談話みたいなのがいきなり飛び出てきた...