2010-08-14

すごい人の後押しをするだけの簡単なお仕事

http://anond.hatelabo.jp/20100813234019 これ読んで、自分がその先輩とは真逆タイプだなーと思った。

あまり具体的に書くと僕が誰なのかばれそうなのでかなりぼかした話になる。

僕自身にはたいした能力はない。良く言えばジェネラリスト普通に言えば器用貧乏で、ようするにとても平凡だ。

知り合った奴の中に、

「こいつ底力も人望もありそうなのに、なんか遠回りしてるなあ」

「折角いいセンスを持ってるのに落とし穴にはまってる気がする」

「彼がやりたい事を実現するには、あれを学べば彼ならできそう」

「あの人とこの人を逢わせたら化学反応起こしそう」

という人物を見つけることがある。

そういう人に、こういう開発方法もあるんだよ、こういう発表の場もあるんだよ、こんな考え方もあるよ、これで悩んでるなら教えるよーって横で踊ってあげると、本来そうであるべきだったように伸びに伸びまくってあっちゅーまに僕の上にいく。

コツは、学ぶならこうしなければいけないと強制するのではなくて、あくまで選択肢を提示して自ら選ばせること。熱意を湧き出させるためなら、その人の手がけてるもののコピーを新しい方法でジョバンニで作り直して見せてあげるくらいのサービスはする。それが一番説得力のある方法だから。彼らは最初エンジンが起動さえすれば、あとは自身の燃料で走り続けられるから。地図を広げ、発射方向を定め、エンジンを起動するためになら、僕は努力を惜しまない。自分の事では努力出来ないのに。他人を後押ししてる時は、成功のビジョンが見えていて大抵その通りになるんだ。

僕が色々教えたり後押しした人たち…そのうちの数人は大きくなりすぎて遠慮さえ感じる。人気デザイナー、必読と言われる本を出した奴…みんなすごくなってる、まぶしくなってる。

彼らは、僕が関係しなくてもいずれそうなってたのかもしれない。でも彼らのうち何人かが今でも、僕との出会いがなかったら人生違ってたって言ってくれる。お世辞かもしれない。今では、僕自身の仕事人生を豊かにするのに彼らからたくさん与えられている。僕はもうなにも与えていないのに。

そんな経緯があるから geek 系のクラスタにやたら縁があるけど、深い親交のある相手は大抵そいつが無名の頃に知り合ったというパターンだ。僕自身はそんなクラスタにそぐわない普通の平凡な人間だから見上げるばかりだ。

もうこの歳になってから自分が何かを起こせる人間に変われるとは思えないから、すごい人の後押しをするだけの簡単なお仕事という生き方で一生行こうと最近は思ってる。皆、僕を追い越していく。だが、それがいい

なにより、他人のすごい点が気になりすぎて自分の瑣末さが本当にどうでもよくなってしまうんだ。

元増田さんへ

元増田さんは、辛い、あんな風になりたかったと言ってるけど、僕は追い越されまくってるのにそれを辛いと思った事は殆どないんです。

むしろ自分の生きがいに近いものさえ感じてる。

縁って他では代替がきかないものだよ。先輩の今にもあなたの縁がきっと関係してる。

考え方次第で、辛くも嬉しくもなるはず。

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