2010-07-27

http://anond.hatelabo.jp/20100704141447

増田が”部活動”というものが嫌いなのは分かった。

だが、育成=部活と思い込んでるのがまず間違い。

野球において、『甲子園ヒーローは、同年代の中で最高級に野球ができる選手である』というのはおおむね正しい。

だが、サッカーは違う。高校サッカーヒーローは、同年代の中で最高級にサッカーができる選手か―否だ。

高校進学の段階で才能のある選手はどこへ行くか。答えはシンプルだ。まずクラブユースに行くことを考える。サッカーの強豪校に行くのは次善の選択でしかない。

中村俊輔は典型例で、彼は「(身長が理由で)ユースに上がれなかったから、高校のサッカー部に行った」

別にこれは彼だけの選択ではない。昔は高校サッカーの方が優勢だったが、今はクラブユースの方がレベルが高い。

実際、今は高校サッカーよりユースの方がレベルが高い。

高校とクラブユースをまたぐ大会としては現在高円宮杯』があるが、ここ数年、クラブユースの方が上位には多い。

U-17代表何かを見ても、高校サッカー勢は2割程度で、ほとんどはクラブユースだ。(ごく一部、プロがいる)

とまぁ、少なくともここ10年ほどは『各年代で才能の溢れる選手』を集めていたはずなのに、2010の日本代表も、その前も、高校サッカー出身者の方が多いのはユースの育成に問題があるのではないか?という論点があるが、これは少なくとも部活とか日本社会の問題ではない。


どちらかというと、『欧州型・クラブスポーツ文化』に属するスポーツと、『米国型・スクールスポーツ文化』に属するスポーツがあって、

サッカーは前者の典型(他にラグビーなど)、野球後者の典型(他にバスケアメフトなど)になっている。

前者の方がルールシンプルで個の力重視、後者ルールが複雑で戦術重視という大まかな傾向はある。

で、日本は色々あって米国型のスクールスポーツ文化が主流だったところに欧州型の典型であるサッカーが入ってきて、

それでせめぎ合いがある…というのが現状だろう。

記事への反応 -
  • 日本のサッカー代表はたまにベスト16に行くことがあっても基本的に南米や欧州の列強に追い付くことはできません。追いつくためには日本の教育制度、スポーツの学校依存、究極的に...

    • 増田が”部活動”というものが嫌いなのは分かった。 だが、育成=部活と思い込んでるのがまず間違い。 野球において、『甲子園のヒーローは、同年代の中で最高級に野球ができる選手...

    • えーと。 そもそも、日本サッカー界において、部活とクラブユースの立場が逆転し出した世代は この間の北京五輪世代(にしても、強豪ユースのある地域のみの話で、今はもっとクラブ...

    • 反証 韓国は日本と同じようなシステムで、ワールドカップ四位になった。 以上

    • 逆説的に言えば ローリスクでワールドカップ16強であるのに 何ゆえ更なるリスクをとらねばならないのか ところで強豪国の観客のなかには サッカーの夢も平凡だがそこそこの暮ら...

    • みんながみんな高校サッカーを経験して、大学に進学して、Jリーグなら、まあたしかにこまるけどね。   サッカーと野球をくらべることは無粋なんだけど、育成方法としては幾分サッ...

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