2010-06-11

2年付き合った彼氏と何もしなかったのに通りすがりリア充と色々してしまった

大学に入って初めて出来た彼氏とは、何もしなかった。

せいぜい、はぐれそうなときに手をつないだくらいだった。

何に関しても受け身で、覇気のない彼氏だった。就活が嫌だとうじうじしていた。

やりたくないことはいっぱいあるのに、やりたいことは一つもないようだった。

彼の皮肉面白く、はじめはそれなりに楽しかったが、だんだん彼が愚痴ばかり言うようになり、

会うたびに憂鬱になり、どうにも疲れきってしまったので、別れた。

予想はしていたけど、あっさりな幕切れだった。

 

2年の付き合いだったので、自分から振りながら、そこそこ落ち込んだ。

 

そんな時に、友達の友達の友達くらいの距離感の、ゆっくり喋るのが印象的なリア充男に声をかけられた。

私が別れたことを知っていた。女友達が多い男って、情報が早くて本当に嫌だと思った。

でも、情報が早い人間や噂好きの人間はうさんくさくて嫌いだったはずなのに、私はその男相手に心情を吐露していた。

弱っていたからだと思う。酒がまわるのも異様に早かった。

それと、私は女友達相手にも結構格好をつけていたらしい。

今まで言いそびれて貯めていたものを、会うのが4回目かそこらの男に全て晒していた。

そしてその男に肩を抱かれたとき、堪えきれず泣いてしまった。

我ながらそのテンプレさ加減が笑える。

 

泣いたせいで頭が重くぼんやりしていた。

気付いたら私は居酒屋を出て、男の部屋までのこのこと付いてきていた。

抱きしめられて、私も抱きしめ返した。

なしくずし的に胸を触られた。

2年付き合った彼氏とはほとんど接触が無かったのに、私はよく知りもしない男と何をしているんだろう。

私の胸を初めて触った男はこの男ということになってしまった、と思った。

唐突に、はてなでよく目にしていた「非処女は肉便器」という言葉が頭に浮かんだ。

「最後まではできない」というようなことを言った気がする。

フェラチオを要求されたけれどそれも断った。

ただ、くだらない愚痴を聞かせておいて何もしないのも申し訳ない気がして、手でしてあげた。

慣れた人からすればしょぼいことかもしれないけど、私にとってはこれが精一杯だった。

そして化粧も落とさずに寝てしまった。背中を撫でてくれたので、また泣いてしまった。

朝鏡を見たら、案の定化粧はドロドロになっていた。

昨日の夜からこうだったのかと思うとへこんだ。

そして化粧を直してからお別れして自宅に帰った。

 

私はその男携帯番号もメールアドレスも知らない。

だからあれから連絡を取っていない。

その男趣味も、過去も、何も分からない。共通する部分が無いような気すらする。

確実に言えるのは、中学の時だったら、彼は私に話しかけてはいないだろうなということ。

スクールカーストを上中下とするなら、私は中に居て、彼は上に居た。

中学のとき、上は上としかつるまなかった。上同士にしか興味を持たなかった。

でも大学に入って、上に居ただろうなと思える雰囲気の男が声をかけてくることが確実に増えた。

カーストあいまいになったせいでもあるし、上の男にとって中の女は攻略しやすいのもあるんだろう。

私は「ヤリモク」という言葉を知っている。

 

平常時の私なら、男の部屋には行っていないと思う。

失恋と、酒と、寂しさで、まんまとハマってしまった。

でも彼のおかげで元彼との別れを完全に吹っ切ることができたと思う。

私はあのとき変に格好をつけずに話せる相手を必要としていたし、

言葉に詰まったときに肩を抱いてくれて泣かせてくれる相手を必要としていたし、

下品な話にはなるけれど───私で射精してくれる人を必要としていたんだと思う。

彼にとって、話を聞いたお礼としてそれが機能していることが、嬉しかった。

 

彼にとって私は数ある女性経験のうちの一人だし、

もしかしたら私と接しているときとは別人のようになって、

友達に私とのことを暴露し、嘲笑しているかもしれない。

そう思うと怖くなる。

でも最近学内に彼がいないか、無意識に探してしまっている。

ゆっくり話すあの低い声と、ゆっくり私の背中を撫でる手を、何度も思い出してしまっている。

 

誰にも言えないので、増田に書いた。

 

 

続きです。

http://anond.hatelabo.jp/20100615203936

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