2010-05-28

私の生きた道 〜ひきこもりから社会復帰、そして今

15歳から20歳くらいまで、私は自分コンプレックスにより精神的に完全に引きこもって過ごしてきました。18歳から、一人暮らしをしたので、物理的にも半ひきこもりになってしまいました。15歳くらいから20歳くらいまでの思い出はほとんどなく、部活恋愛人間関係勉強バイトなど、同世代の人たちがしていたであろうことをした憶えは特にありません。

20歳くらいのとき、それまでピーク時には週に三回ほどあったパニック発作も、落ち着いてきたこともあって、もう一度生きてみようと思い、バイトをしてみることにしました。そのバイトはかなりフレキシブルバイトで、行きたい日に行って、社員さんのお手伝いをすればいい、といったものでした。これが私には良かったんだと思います。

誰かのちょっとした言葉で傷ついて、一ヶ月間ほどバイトに行かなかったりしても、クビになることなどなく、また気が向いたら行けばよかったからです。最初の頃は、ほんとうに、バイト先の人の単純な質問や挨拶にもまともに答えることが出来ませんでしたが、それでも、「病院に行ってるんだ、人に慣れるために行っているんだ」と自分を励ましつつ、行っていました。

バイトで一番辛かったのは、同年代の、かわいく、賢く、明るく、生き生きとした女の子たちの存在でした。自分とは対極の彼女たちの存在は、自分コンプレックスを絶えず刺激してきて、本当に、彼女たちと接した後は、ぐったりとなってしまいました。

このバイトの関係で、接客のお手伝いをすることになったときのことです。あまりの私の接客のまずさに、社員さんが爆笑して、それをバイトの皆の前で、真似したのです。私はあまりの衝撃に絶句し、そのときは何が起こったのかもよく理解できず、呆然としてしまいました。私はもとより吃音で、社員さんにからかわれてからさらに言葉に詰まって接客をするはめになったのですが、まさか、そんな吃音という私の致命的な欠点を、本人の目の前で、しかも大勢のバイトの子たちの前で真似されて、爆笑されて・・・・。電車の中で、本で顔を隠しながら、泣いて帰った思い出があります。

あのようなことがあった以上、皆は私のことをひどくみっともなく情けないやつだと思っているに違いない、と思いながらも、いつかは人に慣れなくてはいけないという思いから「病院に行っているんだ」と自分を言い聞かせて、引き続きそのバイトに行っていました。

バイトを始めて半年ほど経った私の誕生日のことです。バイト仲間のある女の子から、メールが来ました。「あたし、Kのこと、ほんとに好きなの。これからも仲良くしてね」その子は私がバイトを始めたときからいた子だったので、私のみっともない姿を誰よりも知っている子だったのに・・。私はそれまで、もとよりあきらめているためか、友達をつくろうとか、人から好かれようという願望が希薄で、その子のことも好きでもなんでもなかったのですが、そういったメールをもらったことで、人に対して、好意というものが、少しずつ自然と持てるようになりました。また、その子に好かれているという自信からか、その子にだんだん自分からも接していけるようになってきました。どれだけみっともない自分を見られても、それは人が私を嫌う要因にはなり得ない、ということ、もしかしたら世間では当たり前のことかもしれませんが、そのことを学びました。

それから、他のバイトもするようになり、人や社会自分が思っているよりも優しく、穏やかで、受け入れやすいものなのだと思えるようになりました。

私が、この体験談を通じて言いたかったことは「ま、あまり気にすんな!!」と言うことです。みっともなくても、恥ずかしい奴でも、挙動不審でも、世間はあなたの人格まで否定したりはしないし、別にみっともなくても、能力的に劣っていても、社会に出て行っていいのです。「私のような者は社会に出ては皆に迷惑をかけるだけだ・・」と思い悩んで、ひきこもらないこと!!あなたがどうであろうが、社会に出て行けばいいのです。迷惑もかければいいのです。一度や二度の迷惑で、アウトキャストにされるようなら、もう世の中の大多数の人は、引きこもっています。でも、そうじゃないでしょう? みんな、迷惑をかけて、でも、それでも生きていっているのです。傷ついても、人は生きていけるし、迷惑をかけても、次のときに気をつければいいだけの話です。

私の生きた道というテーマでしたが、私なりのひきこもり『脱出記』を書いてみました。

ひきこもりの体験記は、皆と似たり寄ったりだからです。吃音の悩み、極度の強迫観念能力コンプレックスなどから、幻聴、幻覚、はてはパニック発作になり、どうしようにもどうしようもない状態でした。

今では、ある程度までは開き直っています。のびただってあんなにバカでどうしようもないのに、それでも一人の人間として生きていっています(笑)ジャイアンはどうしようもない音痴だし、スネオうそつきだし、静香ちゃんはバイオリンが下手で、出来杉君は面白みに欠けるのに、それでも皆、フツーに生きていっています。

能力のある人間を受け入れるのが社会ではなくて、自分に飛び込んでくる人間を受け入れるのが社会だと、今では思っています。

  • 優れた人間を妬んだり社会を恨んだりせず、謙虚な姿勢で、自分に足りないものを身につける努力を怠らなかったことが素晴らしい。これってなかなか出来ないことだと思います。 実体...

  • コピペ元 http://www.nhk.or.jp/fnet/hikikomori/experiences/experiences_new.html

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