2010-03-15

本棚カーテン

彼女ワンルーム、壁の一面がぜんぶ本棚

でも僕がくるとカーテンバリアーを張ってあって中身がぜんぜん見えない。

酷いじゃないか。隠し事をするなんて。

「何でこんなことしてるの?」って聞くと

「日で焼けちゃったりするからね・・・」

とか古書店の店主のようなもっともらしいことを言う。

「ふ~ん」って感心したふりして相手の自尊心を満たしてやりつつ、

カーテンに手をかけると「だーーーーっ!」と雄叫びをあげて静止する。

「なにーーーーーっ!?」ってそれはこっちのセリフ

本棚を見られたら身体が溶ける呪いでもかけられてるのか、キミは。

「・・・なんか見えた?本?」

ちらっと見えたのが「ムーミンシリーズ?と辛酸なめ子の本がずらーっ。

ムーミン子供のときに親が買い与えたもので別にわたしの趣味じゃない」

辛酸なめ子ブックオフで安かったから暇つぶしに買っただけで別にファンじゃない」

謎の言い訳タイム開始。「そうなんだ~」と上っ面で納得すると、

辛酸なめ子にハマるようなぬるいサブカル痛い子だと思ってんだろ~!」とご立腹。

なんじゃそりゃ。やっぱり何かの呪いにかかっているらしい。

怒る理由がわからない。

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