2010-02-19

僕がまだスポーツ選手だった頃

国母選手メディアでの扱われ方を見てて、

僕がまだスポーツ選手(全く有名ではない)だった頃の話を書こうと思った。

 

ベテランスポーツライターさんに、

見習いライターの練習台になってくれと頼まれたので、

焼肉と引き換えに受けることにした。

 

見習いさんは3人ずつ2グループいて、

2回インタビューを受けた。

最初のグループインタビューしている間、

2番目のグループは外に出る形式だった。

 

実は、ちょうどこの時期に、

今回の国母選手のように僕は問題を起こしていた。

(問題の詳細は書かない)

 

見習いさんたちは、その話をあらかじめ知っていたようで、

最初のグループは、その話ばっかり振ってきた。

僕としては紳士に対応したが、

正直、気分の良いものではないし、

早く忘れて次に行こうと思っていたことだったので、

めちゃくちゃストレスだった。

 

途中で、こんなインタビューは嫌だと思ったが、

呼んでくれたライターさんの手前、

誠実に答えていた。

彼らは、本当に根掘り葉掘り聞こうとしていたし、

刺激のある言葉を僕から引き出そうとしていた。

 

次のグループとの間の休憩中、

こんなイライラするインタビューを受けるのは、

本当に嫌だと思ったので作戦を練った。

 

次のグループ普通に世間話をしてから

早速、僕が抱えていた問題に切り込んできた。

 

僕は、彼らが聞きたがるような、

面白い話を用意して、

「そういえばこういうことがありまして」

と、僕が抱えていた問題よりも、

面白くて僕自身も話してて面白いネタを語った。

 

これの効果は大いにあって、

後半のグループはその話題に食いついた。

問題に引き戻そうとする質問があっても、

うまく面白ネタにつなげるよう答えた。

そのおかげで僕は楽しみながら後半のインタビュー

終えることができた。

何より、僕はいかに彼らの興味を、

問題から逸らすかを楽しんだ。

 

 

終わったあと、見習いさんたちは400字程度に、

インタビューをまとめて、それを各自発表した。

前半のグループと、後半のグループは、

話のトーンがまるで違った。

僕の問題を暗くねちっこくまとめた前半グループ

僕の問題をおまけ程度に明るく書いてまとめた後半グループ

 

最後にライターさんに感想を求められたときに、

僕は、種明かしをした。

前半の人たちのインタビューがとても嫌だったこと。

後半の人たちは意図的に明るい話題に誘導したこと。

 

前半の人も、後半の人も、衝撃を受けていた。

自分達が選手を誘導することはあっても、

まさか選手に誘導されるとは思わなかったのだろう。

 

ライターさんは、

ライタープレイヤー信頼関係について触れたあと、

見たこと聞いたことを伝えるだけならライターはいらない。

選手自身が気付いていない部分を書かないと駄目だ。

と見習いさんたちにいっていた。

 

変なインタビューウィーですいません。

焼肉、おいしかったです。

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