2009-09-30

マクロビオティックというお花畑

  信心深い男がいた。

  ある日、男の住む村を、大洪水が襲った。

  男の家は洪水に飲み込まれ、とうとう、男は家の屋根にまで追い詰められた。

  救助ボートが男に近づき、「早くボートに乗りなさい!」と言った。

  男は、「大丈夫です、私には神がついています、神様が助けてくださいます」と断った。

  1時間後、再び救助ボートが男の元へ向かった。

  男は、「神様が助けてくださいます」と断った。

  3度目も断られ、救助ボートは、彼を助けるのをあきらめた。

  その1時間後、男は溺れた。





  天国で、男は神に向かって文句を言った。

  「神様、私はこんなにあなたを信心しているのに、なぜ貴方は私を助けてくれなかったのですか?」

  神は言った、

  「だから3度もボートを向かわせたではないか」

※どこかでこんな話を読んだけど、うろおぼえなので細部違ってます。

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マクロビオティック

スイーツ(笑)な女子や、ロハスな女子、あるいは持病のある人などにはおなじみかも知れない、

日本生まれ、フランス育ちの養生法。

例にも漏れず、私も持病があり、2年半ほど前に、マクロビオティック勉強してみようと思った。

著作を何冊か出している方の講座に、2年間通った。

そこで思ったこと。


精神世界系の人が多い。



それはそれで別に悪いことじゃない。

やっぱり病気持っていると、そっち方面にも興味が出て、私の家の本棚ももちろん各種?取り揃えております。

ただ、現実とのバランスが乏しいと...どうなんだろう?

食事さえ正しく取っていれば、

現実世界で起こっていることに目を向けなくてもいいんだろうか。

それは本来の「マクロビオティック」とは違ってしまっているように思う。


で、冒頭に書いた話を思い出した。


たとえばオーガニック食材、これだって、お金がなきゃ買えない。(自分で作る人もいるかもしれないけど)

買うにはお金が要る。

お金を稼ぐには働かなきゃいけない。

働けば、社会に接点が出来るわけで。

もちろんそこには経済やら、政治やら、人間関係やらが絡んでくる。

でも私の受けた講座では(たぶん、割りと質が高かったと思うけど)

そこまで気にしている人はいなかったと思う。

iPhone率が異常に高かったのが、トドメだったかな。

あまりにもミーハーなノリに。

私もiPhoneは好きだけど、ソフトバンクは好きじゃないので、買ってない。

講座にいる人たちは、マクロビオティック勉強を何年も重ねてきた人が大半で、

講師レベルの人もチラホラいた。

なのに、、「ソフトバンクマクロビオティック的にアリなの?」と思った。

というか、マクロビオティック原理主義!ってぐらいの人たちのはずなのに、

実は食以外に気にしてないのではと感じられ、

そこで教えられている「マクロビオティック」が、急に薄っぺらい物に感じられてしまった。

ソフトバンクが、会社として、

マクロビオティックの究極の目的であるらしい「世界平和」の思想に合致したものとはとても思えないし。

※私はマクロビ原理主義ではないですが、原理主義を信奉しているはずの人が、それに外れているのはちょっとおかしいと思う。


食は人生なり、ってよく言っているけど、

人生は食じゃないよね?


「食事に気を遣っていれば世界はすべてよくなる」のかもしれないけど、

でも、食事以外にもっとよいツールがあれば、それを使ってもいいのでは?

極端に言ったら、世界を変えるのに、食事よりも選挙のほうが早いし効果的と思うんですが。

食事にも気を遣いつつ、政治も考えていったら、最強じゃない?

ていうか、普通そうしないか???


と思うんですが、いかがでしょう。

マクロビ初心者の私が口幅ったいようですが。



あ、念のため、マクロビオティックは効果あると思いますので、その養生法を否定しているわけではありません。

私の持病も、劇的によくなりましたので、感謝しています。

特に慢性病をお持ちの方には、お勧めしたいです。

けど、お花畑な方たちが多いために、マクロビオティックイメージが悪くなっているのは残念。

もっと色んな人に知ってもらいたいのになあ...。

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