信心深い男がいた。
ある日、男の住む村を、大洪水が襲った。
男の家は洪水に飲み込まれ、とうとう、男は家の屋根にまで追い詰められた。
救助ボートが男に近づき、「早くボートに乗りなさい!」と言った。
男は、「大丈夫です、私には神がついています、神様が助けてくださいます」と断った。
男は、「神様が助けてくださいます」と断った。
3度目も断られ、救助ボートは、彼を助けるのをあきらめた。
その1時間後、男は溺れた。
天国で、男は神に向かって文句を言った。
「神様、私はこんなにあなたを信心しているのに、なぜ貴方は私を助けてくれなかったのですか?」
神は言った、
「だから3度もボートを向かわせたではないか」
※どこかでこんな話を読んだけど、うろおぼえなので細部違ってます。
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スイーツ(笑)な女子や、ロハスな女子、あるいは持病のある人などにはおなじみかも知れない、
例にも漏れず、私も持病があり、2年半ほど前に、マクロビオティックを勉強してみようと思った。
著作を何冊か出している方の講座に、2年間通った。
そこで思ったこと。
精神世界系の人が多い。
それはそれで別に悪いことじゃない。
やっぱり病気持っていると、そっち方面にも興味が出て、私の家の本棚にももちろん各種?取り揃えております。
食事さえ正しく取っていれば、
現実世界で起こっていることに目を向けなくてもいいんだろうか。
それは本来の「マクロビオティック」とは違ってしまっているように思う。
で、冒頭に書いた話を思い出した。
たとえばオーガニック食材、これだって、お金がなきゃ買えない。(自分で作る人もいるかもしれないけど)
買うにはお金が要る。
お金を稼ぐには働かなきゃいけない。
働けば、社会に接点が出来るわけで。
もちろんそこには経済やら、政治やら、人間関係やらが絡んでくる。
でも私の受けた講座では(たぶん、割りと質が高かったと思うけど)
そこまで気にしている人はいなかったと思う。
あまりにもミーハーなノリに。
私もiPhoneは好きだけど、ソフトバンクは好きじゃないので、買ってない。
講座にいる人たちは、マクロビオティックの勉強を何年も重ねてきた人が大半で、
なのに、、「ソフトバンクはマクロビオティック的にアリなの?」と思った。
というか、マクロビオティック原理主義!ってぐらいの人たちのはずなのに、
実は食以外に気にしてないのではと感じられ、
そこで教えられている「マクロビオティック」が、急に薄っぺらい物に感じられてしまった。
マクロビオティックの究極の目的であるらしい「世界平和」の思想に合致したものとはとても思えないし。
※私はマクロビ原理主義ではないですが、原理主義を信奉しているはずの人が、それに外れているのはちょっとおかしいと思う。
食は人生なり、ってよく言っているけど、
人生は食じゃないよね?
「食事に気を遣っていれば世界はすべてよくなる」のかもしれないけど、
でも、食事以外にもっとよいツールがあれば、それを使ってもいいのでは?
極端に言ったら、世界を変えるのに、食事よりも選挙のほうが早いし効果的と思うんですが。
食事にも気を遣いつつ、政治も考えていったら、最強じゃない?
ていうか、普通そうしないか???
と思うんですが、いかがでしょう。
あ、念のため、マクロビオティックは効果あると思いますので、その養生法を否定しているわけではありません。
私の持病も、劇的によくなりましたので、感謝しています。
けど、お花畑な方たちが多いために、マクロビオティックのイメージが悪くなっているのは残念。
もっと色んな人に知ってもらいたいのになあ...。
自分的に、最後に神が言うべき言葉は 「だから天国へ迎えててやったではないか」