2009-09-15

盗撮しているやつを目撃したことがある。

この前のお盆休み彼女デートをしており、

通りかかった横浜駅前で大道芸人のパフォーマンスと遭遇した。

100人ほどは観客がいたであろうか、かなりの人が大道芸人を囲むようにしていた。

見物客は前の方の人たちは座って見物をしており、

私は座っている人ゾーンの後ろで立って見物をすることにした。彼女は私の前で座って見物。

(私は立っている人ゾーン最前列付近ということである)


そして、私のちょうど左前には高校生ぐらいと思われる女の子が立っていたのだが、

夏ということもあったのだろうか、なかなか際どいスカートを履いており、

紳士である私としては、チラ見で満足していた。


大道芸はかなりすばらしいもので、観客をグイグイ引き付ける魅力があった。

観客の視線は大道芸人に集中していたと思う。


しばらくすると、後ろの方から男がやってきた。

その男はグイグイと前の方に体を滑り込ませるように、無理矢理入り込んできた。

「お?なんだこいつ?」という多少違和感のある入り込み方だった。


私は最初、このおっさんはよほど大道芸人がみたいのだなあ と思っていたのだが、

自然に私の左前の女の子に体を密着させており、

手に持っていたトートバッグを前に突き出すような格好をしていた。

トートバッグの口が女の子の股の下に位置していた。

私の視線はトートバッグの中に吸い込まれ、赤色の光を目撃する。

バッグの中にはよくカメラについているような幅広?のストラップのようなものも確認できた。


最初は盗撮だとは気づかなかった。

その男はすぐに離脱し、後ろのほうに下がっていった。

トートバッグの中身が気になった私は、後ろを振り向いてその男を目で追った。

その男は、観客の最後尾でトートバッグの中に手を入れて、何か操作をしていた。

そこで私は気づく。

その男は撮影したもののチェックを行っていたのだ。


私は前に座っている私の彼女にかがみこんで「盗撮しているやつがいた」と報告。

彼女は「ええっ?」と狼狽していたのだが、

残念ながら盗撮されていたのはあなたではなくピチピチギャルだ。


この時点で私は盗撮は終わったのだと思っていたので、大道芸の見物を続行した。

その間、観客のポジショニング争いというか、上手く説明できないのだけれど、

立ち見の観客の移動が少しあり、ピチピチギャルはちょうど私の前の位置に来ていた。

その時彼女は座っての見物は止め、私の右横に立って見物していた。



そして性懲りもなく再びやつがやってきた。

私の前に無理矢理割り込んできたのだ。

ターゲットはさっきと同じ女の子

恐らく満足のいく画が撮れていなかったのだろう。

トートバッグをしっかりと女の子の股の下に持ってきている。

今回はしっかりとバッグの中身を確認できた。

ビデオカメラレンズを上に向けてバッグに入っていた。



盗撮犯の存在を彼女に報告していたので、ここで何もしなければ男が廃る的な、

彼女の前でいい格好をしなければ、という考えが浮かんでは消え浮かんでは消え。

数秒考えた後、撮影を邪魔することを決意した。


とりあえずトートバッグを軽く蹴り、ブレブレの画にしてやろう作戦を決行。

これで、ピチピチギャルの下着は撮影は出来ても、ろくに見れたものでは無くなるはずだ。

この作戦により、男が撮影を諦めてくれる事を期待したのだが、男はその場を動かなかった。

盗撮がばれているのは気づかなかったのであろうか。


そこで私は非常に困った。

男がそれでいなくなってくれれば、最小限の努力で盗撮から女の子を守り、彼女にもいい格好を見せれたのだが、

男はまだ動かない。

私ははっきり言ってひ弱で、争いは好まず、事なかれ主事で、見た目は草食系でベッドの中だけ肉食系を自負しているのだ。

しかし、横には彼女がいる。これで何もしなければ幻滅されてしまうという恐怖があった。


私は再び決意する。

男の肩を2度叩く。

男は「前を遮るな」と後ろの観客に注意されたのでも思ったのか、ほんの少しだけ横に移動しただけで、撮影は続けていた。

仕方がないので、もう一度男の肩を叩く。

ここで、やっと男がきょどり始めた。首をグルグルン動かし、周りを確認し始める。

とりあえず私は「盗撮を見ていたぞ」と念を送りながら男をじっと見つめる。

私と目が合った男は、その場を離脱。

男は数メートル離れた所で大道芸の見物を続ける振りをしているが、まだ周りを気にして首をキョロキョロ。


私はまだ男から視線をそらさず、男を監視し続けたのだが、その時点で私の頭は真っ白。

心臓バクバクいってる。柄に合わない事はするもんじゃない

捕まえたほうがよいのかとも考えたが、足がすくんで動ける自信がない。

というか私は足が悪いので、追いかける事が出来ない。

そして、周りの観客が大道芸を楽しんでいる空気を壊したらまずいなあ等ということも思ってしまう。


結局、再び私と目が合った盗撮男は、盗撮がばれていたのを悟ったのか、

そそくさと移動し、人ごみに消えていった。


私はもう大道芸を見る気は失せ、一部始終を見ていた彼女とその場を後にした。

彼女からは「あんたは良くやった」と慰めの言葉を頂き、彼氏としての面子は保てたようだが・・・


後から、ああすれば良かった、こうすれば良かったと後悔の念がどんどん沸いてきた。

盗撮中にその男の耳元で「いい画がとれたら後で見せてくださいよ」とか言える余裕があればよかったのだけれど、

チキンな私は肩を叩いた後は完全に真っ白だった。

彼女からは、「もしあいつがナイフでも持ってたら刺されてたかもしれないぞ!」と言われ、

確かにそうだなあと思ったが、当時は全くそんな事を考える余裕はなかった。

今思えば、2回目の盗撮をしに来た時点で交番からお巡りさんを連れてくるのがベストだったのかなあとは思う。


そういえば盗撮されていた女の子には盗撮を知らせなかったなあ。

頭が働かなかった。

盗撮を目撃という時点でかなり動揺していたのです。


しかし、一番腹立たしいのは盗撮犯である。

私みたいな者にわかる様な盗撮をするんじゃない!と言ってやりたい。

賛否両論あると思うが。

  • 非常によくわかる、っつーか実際にそういう場面に遭遇しちゃってどうしようかと思ったもん んで、その状況を増田に書いたら総批判w 私のときは駅の(出)改札待ちの列で携帯で盗撮し...

  • 盗撮犯を逃がし、被害者が現行犯タイーホする機会も奪い取り、犯人は今頃また別の場所でタシロス。 しかも、あなたは言い争いや喧嘩には自信が無いようだから、もしバトルになって...

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