お前とはうまい酒が飲めそうだ。(以下おま酒)っていう言葉が嫌い。
ニコニコ動画で"うまい酒が飲める動画"ってタグを見るだけで嫌気がさす。
なんでだろう。と考えてみた。
拒絶ではないはずだ。拒絶だと一緒にいるのも嫌だから酒を飲もうという考えにもならない。
とりあえず好意を伝える言葉だというのはわかった。
じゃあなぜ好意の言葉であるはずなのに嫌なのはなぜだろう。
拒絶の言葉なら嫌な気持ちになるのはわかる。
自分を嫌ってる人は嫌いになる、いわゆる返報性の原理ってやつだ。
でもこの原理から考えると好意をもたれてる場合は逆に好感になるはずなんだよ。
でも実際にそうじゃない。おかしい。おかしいよ。
本当に好意を感じないのかなぁ。
友人が言ったところを想像してみた。
あれ、やっぱり好きになれない。というか、友人なのに"飲めそうだ"なんて他人行儀な言葉は言わないだろう。
というわけで、"お前とはうまい酒が飲める"に変更。
あれ、これだとちょっと嬉しい。
次に知り合いが言ったところを想像。
Oh、こいつはムカつくぜ。犬を蹴飛ばしキャンキャン泣かせて優越感に浸ってる不良を見たような胸糞の悪さだ。
ようやくわかった。
知り合いに言われたら何様だよと思ってしまう。なんでそんなに上から目線なんだよ、と。
きっと"お前"が悪い。その証拠に、○○(あだ名)とはうまい酒が飲めそうだ。と言われた時は脊髄反射みたいに嫌な感じはしない。
では、ネットで使われるときを考えてみよう。
ネットで使われるときは明らかに相手のことがよく分からないときだ。その上でこの上から目線。
こりゃムカつくね。確実だ。
まず上から目線にむかつき、勝手に一緒に飲むことになってるのに腹が立ち、
さらに美味い酒が飲めそうだ、と自分のことしか考えていない自己中さに怒り震える。
こいつと酒飲んだら、絶対人の話聞かないで自分のことばかり喋るオナニー野郎だぜ。と心の中で感じるわけだ。
だから本能で拒否するわけだな。しかも酒!!昼飯ではなく酒!。
酒といったら無礼講(笑)や腹を割った話し合い(笑)を連想させられる。
こういう偉そうなやつに限って、無礼があっても"まぁまぁ酒の席のことですし"とか言って侘びもせず無かったことにする輩なのだ。
そんなわけで
"お前とはうまい酒が飲めそうだ"なんて言う奴がいたら、
「だが断る。俺が最も好きなことの一つは、自分が偉いと思ってるやつに"お前と酒を飲むとまずくなりそうだ"と拒否しつつ温和に返してやることだ。」
といってやろう。そうしよう。
「あなたと一緒なら、美味しくお酒を飲むことができそうです」という表現ならオーケーなんだろうか。 しかしこの表現、凄くウホッ臭がする。
杞憂だよ! おま酒=嫌味です。