2009-05-15

韓国自動車メーカーに課せられた罰金の理由

 

2010年韓国にてF1GPが開催される。

これに合わせて、韓国を代表する自動車メーカーヒュンダイ」が

F1に参戦するのではないかと噂されているが、100%ありえない話である。

 

なぜなら、ヒュンダイWRC(国際ラリー選手権)に参戦した際に

100万USドルの罰金を課せられており(2003年

しかも、それを未だに支払っていないからである。

 

ヒュンダイWRC参戦は、イギリスの「モータースポーツ・ディベロップメント」(MSD)

に委託する形で行われた。

しかし、レースで勝てないとわかるとヒュンダイ予算を縮小。

MSDは開発資金を捻出できるどころか、

ついには出場すらかなわなくなり、2003年に途中撤退することになった。

WRCの当時のルールでは、ワークスチームには全戦参戦の義務があったため、

100万USドルの罰金が、ヒュンダイに課せられたのである。

 

しかし、ヒュンダイは委託していたMSDとの法廷闘争が終わっていないということで

罰金を支払うことを拒否している。

 

モータースポーツは、環境問題や大事故

また、最近までタバコメーカーメインスポンサーであったことに

眉をひそめている人が多いだろう。

しかし、自動車を作る者にとって「世界最高峰レースで勝つ車を作る」ことに

心を奪われない者がいるだろうか?

 

WRC参戦におけるヒュンダイの姿勢は、「車を作る」メーカーではなく

「車を売る」メーカーにしかすぎないことを露にした。

自動車愛好家に、ヒュンダイ軽蔑されるのは当然だと言えよう。

 

2008年かぎりで、ホンダF1を撤退した。

しかし、ホンダが、F1で数多くの勝利を得た歴史が消えることはない。

欧米人に囲まれながら、当時の日本人は、確かな技術により、

世界一の栄光を手にしたのだ。

 

日本技術者たちは、世界に通用する品質を高めるために心血を注いできた。

日本人である我々は、そんな先人たちの歴史に胸を焦がしながら聞いたものだ。

 

ヒュンダイは、世界に通用する品質を持つ市販車を発売していると主張する。

しかし、モータースポーツで実績を残していないヒュンダイ技術力は

欧米日では、ブランド名としてまったく通用しないだろう。

 

自動車関係者に、ヒュンダイというメーカー軽蔑されているのは

このような歴史があるからである。

 

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