■http://anond.hatelabo.jp/20090515115559

痛いと感じるものは痛いんだってば。

一理ある。だがその痛さもまた，社会的に教育されたものではないだろうか。町民から侮辱された武士は手討ちか切腹かの選択を迫られた。武士の「名誉」が高く称揚され，何をおいても守るべき価値あるものとみなされていたからだ。（人によるだろうが）現代人は「たかが」他人から侮辱されたくらいで命をかけないし，傷つかない。食べて寝て一ヶ月もすれば忘れるくらいのものだろう。現時点においてレイプ被害者はそうはいかない。深く傷つくし忘れられない。なぜか。性的「名誉」が高く称揚され，何をおいても守るべき価値あるものとみなされているから，ではないか？　レイプは重大な犯罪だ，かけがえのないものを被害者から奪ったのだ，と強調することは被害者に深く傷つくことを要求していないだろうか。「たかが」レイプされたくらい，食べて寝て一ヶ月もすれば忘れる。そんな社会は実現可能なんじゃないか。

だいたい性犯罪者って神聖なものを引き摺り下ろしたいとかそんな反骨精神（？）からやってんじゃないから。

単純粗暴に獣欲を満たしたいだけの者もいれば，ファンタジーの虜になってことに及ぶ輩もいるだろう（と仮定しなければポルノ規制の議論なんかが意味をもたなくなる）。後者に対しては意義あるものと思われるがどうか。

Permalink | 記事への反応(2) | 14:38

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