2009-03-13

規模の正義

ストリートファイター4っていうゲームがあるんですよ。

まあ格闘ゲームというジャンルなんですけど、もともとアーケードで登場してからつい最近になってXBOX360PS3移植されたわけです。

最近では格闘ゲームはすっかり下火になっていて全然売れないっていう前評判でしたけど、発売1ヶ月立たずして出荷本数200万本を達成しまして発売元カプコンとしてはわーいわーいって感じなわけです。

ただし内訳のほとんどは海外なわけです。日本国内の出荷本数はこの1割にすら及びません。

で、売る側もはじめっから海外で売ることを考えていて、マーケティング調査って言うんですか?、ああいうのを日本では全然やらずに海外バンバンやってたわけです。どんなキャラ出して欲しいですかー?みたいなアンケートとかを海外バンバンやっていたと。つまり日本人の嗜好は置いておいて、海外勢の嗜好に合わせることを目指して作られたのが本作なわけです。

は?日本!?そんな糞みたいな弱小市場なんかアウトオブ眼中だぜ!アメリカ様のご機嫌にかなうものを作ることがすなわち商いの本道じゃーい!はっはっはっ!、みたいな感じなわけです。

で、この日本の嗜好完全無視の本作なんですが、実際遊んでみると相当おもしろいわけです。日本人自分がやっても超楽しめる。

別に自分が特別ってわけでもなく、日本格闘ゲームファンの評価も上々で「最近格闘ゲームの中では一番おもしろい」って声が大多数なわけです。日本人の嗜好を完全無視した本作が。

これ聞いて思ったのは、多数派におもねることは商売的に優位なだけではなく、作品の質を高めるためにも優位な選択なんじゃないかなーということです。

これまでに日本国内で散々マーケティング活動(いわゆるロケテロケーションテスト)した格闘ゲームが「マニアに媚びすぎ」だの「前作と変わってない」だの散々な出来だったのを考えると、本作の出来の良さは異例なほどです。

多数派擁護って全然悪くないじゃん!民主主義最高じゃん!というのが本エントリーの結論です。

つまり、選挙でもなんでも「少数意見を無視するのはいくない!」みたいなことを言う人がいますが、実務的には少数意見はじゃんじゃん無視しても結果的にはオールオッケーってことであって、世界にまで話を広げると、少数民族なんかは完全無視して人口の多い中国インドに受けるような商品なりサービスなり政策なりを実行すれば、結局のところはまわりまわって一番日本のためになるんじゃないかなーと思います。特にテロなんかで危なっかしいインドよりも今は中国についてが重要ですよね。

だからこのさい献金の件は目をつぶって、小沢大先生を許してはくれませんか。彼なら対中国の件は万全ですし、まわりまわって日本のためになりますよ!民主党こそが日本のためになる真の政党なのです!!

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