2009-01-09

去年の夏休み

中学2年生の僕は父方のばあちゃんの家に泊まりに行っていた。ばあちゃんちは田舎という以外、何のとりえも無い。朝からクワガタを取りに行ったり、川で泳いだりするのが好きだった。僕はばあちゃんのうちに一人で泊まりに行って、何日か過ごすのが夏休みのお決まりになっていた。

いつものようにクワガタを取り行って、山からばあちゃんちに帰ってくる途中、東の空にオレンジ色の物体が浮かんでいた。僕は今は放置されている畑のあぜ道を歩いていたんだけど、その光はまっすぐ畑の真ん中くらいに向かって落ちてきた。よく見ると、光った女の子だ! そう思った瞬間、どっかーんというマンガみたいなものすごく大きな音が響いて、畑にクレーターみたいな大穴が出来てた。クレーターの真ん中が光っていて、その光の中に、僕の中学校では今まで見たこともないような可愛い子が立ってた。ゴスロリ? そんな服を着てた。僕はあんまり可愛い子だったので、なんて言っていいのかわからず黙ってた。すると、突然その女の子がしゃべった。

「ねえ、今って西暦何年?」

女の子に急に言われてビックリしながら、僕はドキドキしながら答えた。

「2008年だけど」

女の子はそれを聞いて、しばらく経って、言った。

「ねえ、私ちょっと寝過ごしちゃったみたい。本当はあと9年早く来なきゃ行けなかったんだけど。ところで聞きたいんだけど、あなたは人類が滅びた方がいいと思う?」

「・・・」

そんなこと急に聞かれても。

「ああ、もうはっきりしないわね。じゃあ、もう滅ぼしとくわよ!」

「いやいやいやいや! ちょっと待って! 滅ぼさなくていいよ! 滅ぼさないで!」

「もう・・・しょうがないわねえ。わかったわよ」

彼女は何やらメモ帳のようなものをポケットから取り出して、何か書き始めた。

人類に哀願され、滅亡を断念。っと」

そう呟いたあと、彼女の体は光を増した。そして、ゆっくりと宙に浮き、すごい速度で空の彼方に飛んで行った。

あれって、一体、なんだったのでしょうか。

http://q.hatena.ne.jp/1231366704

http://anond.hatelabo.jp/20090108151602

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      • もの書き志望です。褒めてもらってちょっとてれてます。 ラノベ文体は好きじゃないんだけど、まだ自分の文体というものが固まっていなくてどうすればいいのか試行錯誤しています。 ...

        • 本職ですらない人間の中にもこれだけライバルが存在し得る。 それがわかっただけでもラッキーじゃない? もう怖いもんないでしょ。

        • 文体が固定してないって時点で書き方が足りない。 自分の感覚に合う話の傾向を把握し切れていない。 傾向がわからないからどのジャンルに向いているか把握できない。 このあたりだろ...

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