■統合失調症になる前のことを書いてみる。
統失は脳内物質の異常だとも、脳の器質的障害(発達障害)ともいろいろ言われている。
自分は三十代のときに発病して、数年経った今は薬で落ち着いている。
このまま十年が経過してくれればいいと思うのだが。
ところで、この病気、今考えるに幼い頃から、あれは兆候だったのじゃないかと思える節がいくつかあった。
それがあるから将来統失になるというわけではないが、
自分のこれまでの略歴を書いてみようと思う。
- 子供時代(小学生まで):やたら涙もろかった。大人からみたらたいしたことないようなことですぐ泣いていたように思う。通信簿にも担任から「涙を流さないように」という注意までされてたほどだ。思えばかなり過敏な性格だったように思う。それとこれは大人になるまでずっとなのだが、部屋を片付けたりするのがひどく面倒でよく親に怒られてた。
- 思春期(中学生):特に問題行動はない。まあ未成年なのに違法嗜好品(酒たばこ)くらいは手をだしたことはあるが。それよりも、その頃から随分厭世的になり、「自分の血はのろわれてるので、この呪いは自分の代で止めなくてはならない」と考えてた。
- 青年期(高校大学):高校のときなぜか友人がこちらを避け始めた。思い当たるふしがないのでとまどったが、もしかすると自分では気が付かないうちにおかしな言動をしていたのかもしれないと思う。そんなわけで大学ではそのトラブルが気にかかり宗教へのめりこむ。同時に大学内のカウンセリングにも通う。「自分が自分でないような気がする」という離人症的訴えと、感情が高ぶってよくカウンセリング室で泣いてた。
- 社会人時代:とりあえず就職するが、このころよりなにかアリジゴクのような砂の落とし穴に足をとられるような感覚が始まる。それに引きずられないよう踏ん張るので一日が終わるとへとへと。でも、3年でその会社に行くのがつらくなり(特になにもなかったのだが)辞職。半年後別の職場に入るが、そこは人間関係がきつくて、やはり三年もしないうちに退職。その後また別の職場を見つけるが、その頃にはかなり精神的に病気の一歩手前になってたのか、1ヶ月しかつとめることができなかった。それから発病まで2年ほど引きこもり。とにかくなにをやるのもしんどくて、職探しなどできず。
- 発病まで:とにかく少し休めばなんとかなると思っていたのだが、発病した年の春、突然大きな音がして(本当に鳴ったのか、それも幻聴だったのか未だにわからないのだが)全身が緊張して止まらなくなる。同じ頃妄想幻聴不眠も始まり、外界のものすべてが自分の考えと関わりのあるようなものに見えて、それこそものすごい恐怖に襲われ、その恐怖から逃れるために自殺未遂をする。そして入院となった。
幸い、薬が効いて1ヶ月ほどで退院できたのでよかったが、薬を飲んで幻聴や不安が消えたときに、健常者はこれが普通なのか、と驚いた。なにしろ幻聴はともかく、不安だけはずっとついてまわってたから。
とにかく、統合失調症はストレスに弱い人はなりやすいことはあるだろうが、怠け病でもないし、妄想にしてもはたからみれば楽しそうに見えてもその実本人はとても楽しい状況ではないことはもっと知られてもいいと思う。
それにしてもさ、この病気になると今までの人間関係が破壊されてしまうのは悲しいものだな。