何故だろうか?
お姫様は王族で高貴な存在、勇者はただの一般人。身分が違いすぎはしないだろうか?
いやいや、王族の結婚はそんなことでは決まらない。何よりも父親である王様の意向が重要なはず。
王様は、お姫様が救出されるや否や、勇者とお姫様を結婚させる。
まだお姫様も落ち着いていないだろうに。王宮に帰ってきた途端に結婚の宴が始まる。
何をそんなに急いでいるのだろうか?
…そう、誘拐されたお姫様はもうキズものなのだ。まず間違いなく、悪者にやられちゃってるのだ。
というか、悪者がお姫様を誘拐する目的は、そもそもやっちゃうためだ。
だって、それ以外考えられないよね。身代金を要求してくる訳でもないのだし。
やってやってやられまくっちゃったお姫様。
他に引き取り手のないお姫様を、身分卑しい勇者にくっつけて、めでたしめでたし。
どうぞお幸せに…
違う。 某ロトシリーズ最終章の2を思い出してみたまえ。 あの世界での勇者様は、皆????の王子、????の王女だったろう? つまり・・・ 「勇者>魔王>王族」となっていた力関係を、お姫...