http://d.hatena.ne.jp/n_euler666/20080823/1219510473
やおいとかコミケを知ったのは1980年代の同人バブル真っ盛りのころ。
少なくとも女性向けでは当時はあまり「買い専」とか「買い手と売り手」という住み分けはなく
ほぼ書(描)き手(サークル)=読み手(購入者)だったと思う。
自分のサークルでやられたら迷惑な事は良識のある人はやらないし、サークル=購入者ということは狭いジャンルまたは
大手だと顔バレしてるしみっともない。
男性向けはどうか知らないが、女性向けはもともと閉鎖的で、痛い行為すると悪目立ちしやすい環境もあって値切る人って
ほとんどいなかったんではないかと思う。
演劇部の友人に薄くてキラキラ表紙に男キャラがくっつきあってる本を読むサバドに
そのころはオフィシャルがうるさいジャンルがなかったが、少女マンガに乳首を描いたら大騒ぎになるご時世だったので
それを知っている仲間というのは世間一般の目(特に親・学校)に対しては秘匿されていた。
自分のきっかけは演劇部だったが、当時の腐女子は漫研や美術部経由で同人知った人が多かったんじゃないかと思う。
サークル活動も先輩の原稿を手伝ったり、イベントに連れてってイベントでの設営や印刷所の事とか教わった。
「この前面白いって言ってた本この人が書いたのよっ」て先輩にさらに年上の書き手紹介してもらったりして
自分にとっての同人って常に上の人の目があったので、
イベントではお行儀よく、周りの人がやってないことをするのはマナー違反だと思っていた。
イベント会場で迷惑行為やほかの人がやっていない事(カートを机の上に置くとか)をしていた人についてはイベント後のお茶会wで
誰が注意の手紙を出すかと相談していた。
(当時は奥付に住所を書くのが当たり前だったし、イベントごとにどのサークルも通販用の住所が掲載されたインフォメペーパーを作っていたので住所はすぐわかってしまう)
今思うと先輩とそのお知り合いは自治厨っぽいが、イベントで問題を起こさないようにという自浄作用でもあったような気がする。
何で値切っちゃいけないかうまく言えないが、当時の先輩も、周りの人も値切っている人は一人もいなかったんで、
値切るという行為はちょっとみっともなく感じる。
今はコミケに行ったことない(たぶん同人誌即売会という名のつくものには行ったことないと思われる)書き手でも読み手でもない人が
同人誌購入について発信できる時代になった事に年を感じた。
大手のたしなみって言葉が懐かしい。