2008-08-07

次の文を読み、問題に解答せよ。

 次男の姿が見えなかったので、これが夢だということはすぐに分かった。

 私は背広姿のまま、長男と手をつないで立っていた。つい今しがたまで騒がしかった玄関前、長男はいつも通りの笑顔で夜空を見上げていた。星の見えない都会の空、ただ細い月だけが西に傾いていた。

「そろそろ、お家、入ろうか?」

 二人で引き返した部屋の中、妻が一人、目を閉じていた。

「おかーふん、ねんねー」

 四歳にしては舌足らずな長男がとてとてと妻に近付き、横たわったその胸にとびついた。しかし妻は安らかな面持ちで身動きひとつしない。

「おーきーてー。おきてするー」

 甘えたような仕草で妻の肩口に顔を押し付けながら、長男は何度もその言葉を繰り返した。それを見下ろす私の鼻の奥で、お香の青い煙がだんだんと湿りを帯びてゆく……。

 夢はそこで、唐突に覚めた。

 ぼんやりとした頭に、少しにじんだ風景が入り込んでくる。いつもの見慣れた寝室、小さな次男の、鼻が詰まったような寝息が聞こえてくる。

 私のすぐ横では、妻が苦悩を眉に浮かべて眠っていた。見れば、派手な寝相で私たちの足元に転がったらしい長男の、右のかかとが妻のお腹に乗っている。

 重かろうと思いかかとを退けると、妻の眉が少し和らいだ……のだが、長男のかかとはすぐにまた妻のお腹に戻ってきた。

「んぅぐう」

 妻の鈍いうめき声、眉根にまたシワが寄る。

  • 問1.この後、主人公は夢に見た内容に想いをはせる。続きを1200文字程度で記述し、この短編を完成させよ。
  • 問2.完成した短編について、以下の基準で自己採点せよ(100点満点)。
    • 1200文字の制限に沿っているか(20点満点)
      • 1150文字 - 1250文字である→20点
      • 1100文字 - 1300文字である→15点
      • 1000文字 - 1400文字である→10点
      • 800文字 - 1600文字である→5点
      • 上記以外の文字数である→0点
    • 前半と後半の文調の違い(20点満点)
      • 違いは分からない→20点
      • 多少異なるが問題ない→10点
      • 全く異なっており、違和感がある→0点
    • 全体としてのまとまり(30点満点)
      • 良い→30点
      • 良いとはいえないが問題ない→20点
      • ややばらついた感じがあり、まとまりに欠ける→10点
      • ばらついた感じがする→0点
    • 後半の内容と独創性(30点満点)
      • 独創的で示唆に富む→30点
      • 独創的だが主張は弱い→20点
      • 示唆に富むが独創性は弱い→10点
      • 平凡で主張もない→0点
  • 問3.他の回答者短編について、問2.で示した基準で採点せよ。
トラックバック - http://anond.hatelabo.jp/20080807003805