2008-07-11

大半のアスペルガー症候群努力しないと生きていけないよ。

http://anond.hatelabo.jp/20080706025633

マジアスペから言わせてもらうと、自分がアスペルガー症候群だってわかった時から新しい努力が始まる。

アスペだとわかるまでは、自分が人と同じようにはできないということがわからずに、無駄で非効率な努力を繰り返しては挫折してきたけど、アスペだとわかってからは、自分には何が出来るのか、何が出来ないのか、どういう方法でならできるのかを見極めて努力するという方向になるんだよ。

あと、定型発達者(簡単に言うと発達障害じゃない人)はどういうふうな世界で生きているのか・定型発達者が大多数の世の中をどうやって渡っていくのかを、ある程度理解するという努力をしないといけない。たまたまアスペ特有の「こだわり」を仕事に出来た人は良いけど、大半のアスペは生きていくのに必死。「アスペだったんだからしょうがない」じゃ生きていけないよ。定型発達者はアスペのこと知らなくても生きていけるけど、アスペ定型発達者のことを知らないと生きていけないからな。

だから、”欝は甘え”というよりは、マジ欝と似非欝、マジアスペと似非アスペがいるということかな。まず「努力したくない」という思いが先にあって、そのために「欝だから」「アスペだから」という言い訳を用意するのが、似非欝や似非アスペ

この話で誤解しないで欲しいのは、「じゃあアスペなんだから努力しろよ」という話ではなくて、単純に本人がどうするのかということ。別に努力したくなかったらしなくてもいいんだよ。努力しないことのリスクがあっても、自分がそれでいいと決めたら、努力しないことの言い訳なんか必要ない。ただ、自分には努力することが必要だと思うから努力するだけの話。

それと、自分をアスペと設定するケースばかりではなくて、他人をアスペと設定することによって、「納得することで努力する必要がなくなる」という思考をするケースも多々ある。

例えば、自分の子育ての間違ってたところを全て「子供アスペ(という生まれつきの障害)だからしょうがなかった」で済ませようとする親もいるし、最近犯罪(特に少年犯罪)も「アスペだから無罪or減刑」っていう方向に持って行きたがる傾向にある。アスペである自分からすると、「これはアスペじゃないだろ…明らかに親子関係の歪みが主因だろ…」っていうケースがほとんどなんだけど、やっぱり「親子関係に問題がありました」っていうのは、大半の人にとっては目にしたくない現実なんだよね。だからゲームとかオタクとかアスペとかのせいにして、「自分とは関係ない人がやったことだから自分は大丈夫」って納得しようとすることはままある。

記事への反応 -
  • 映画「レインマン」を見れば過度な例としてのアスペルガーを理解できるはずなんだけど、人的・社会的経験の乏しさからくる言語・非言語コミュニケーション能力不足をアスペルガー症...

    • http://anond.hatelabo.jp/20080706025633 マジアスペから言わせてもらうと、自分がアスペルガー症候群だってわかった時から新しい努力が始まる。 アスペだとわかるまでは、自分が人と同じように...

      • 修士課程入学 ↓ 自分の研究できなさ??「考える」ことの難しさ??に思い悩む ↓ 半年間、うつで通院 ↓ 惰性で博士課程進学 ↓ ADHDを疑って、公立の発達障害支援センターへ ↓ IQ測定、傾...

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