2008-06-25

http://anond.hatelabo.jp/20080625161718

高校国語」擁護派の意見を書いた増田より。今回はもう少し「文学」に話を振って、擁護してみるよ。

元々の愚痴エントリから付き合ってくれてありがとう

俺の教師も増田並に柔軟な思考を持っていたらよかったと思う。

個人的には、明治の初めまで日本人の「論理的思考力」は漢文を学ぶことによって鍛えられていたと思うが、

同じ役割を英語に期待するのはやはり難しいと思う

時折こういう話を聞くが、俺は日本語が特別、外国語と比較して論理記述力に劣るとは考えていないので「論理的思考力」は日本語で学ぶべきだと思う。

ただ、日本語自然言語であるので、訓練をしないと容易に論理と感情が混同されるので

そう言う意味では、プログラム言語で「論理的思考力」を鍛えるのはアリだと思う。

・・・そう言えば、俺の書いた論説文が教師に「無味乾燥感動がない」とか怒られたことがあったっけw

「学びて思はざれば則(すなは)ち罔(くら)し。思ひて学ばざれば則(すなは)ち殆(あやふ)し」

結局はこれに落ち着くのかな、、、

純文学にこだわらず、マンガでもラノベでも読んでおけば何かの肥やしにはなると思うし

知識と経験の両輪が備わって初めて意味が出てくると言うには賛成だ

また「言葉」というのは、一見共通OSのように見えて実は「出力が近似である」に過ぎない。だから、誰もが気づいているように「同じ日本語」を喋っているように見えて「理解しがたい」人間存在するのだ。

議論をするにはそのOSを統一するというのは前提であって

数学に限らず、工学でも、法学でも、統一されている。

論文の様式が統一されているのはそのためだし、専門用語には定義がついている。

そして論説中はたとえ話は厳禁だ

文学の弱点はその統一がなされていないことにあるのだと思う。

文学者同士が議論しようとするととたんに揚げ足取り詭弁合戦になるのはそのためだ。

国語が「一つのことを表現するのにたくさんの言葉を使おう」と教えているのは論説文を書くための教育では完全に誤りだ

増田はそうならないようにとても注意しているのがわかるし非常に好感が持てる。

(雑談なので堅苦しくはする必要はないが、現に文学定義すら揺らいでいるw)

だから、文学は「「言葉」を限界まで使いこなす」ことは感情表現の分野に限定されていると思う。

それは音楽で言うところの調和がとれて聴こえるどの和音を探求する作業に近しい

感情は脳内ブラックボックスに発生しているので、その表現が多様になるのは必然である。

それは完全に芸術の側面だ

>>いわゆる有名な「ブンガクサクヒン」を授業で取り扱う意味というのは、究極すればここにのみ意味を見いだすことができる。

激しく同意

語彙力を増やすのは素晴らしいことだ

せいぜい言い得るのは、表現はその的確さで評価されるべきで権威で評価されるべきでないという程度だ

広まったキャッチコピー2ch語にはそれなりのものが含まれていると思う

結論としては文学屋は「情報伝達」を行う能力を持ち合わせていないのが大多数で

国語の授業では「情報伝達」する方法が十分に教えられていないのが

現在国語教育の最大の問題だと思う

記事への反応 -
  • なんかトラバがずいぶん その教師というか 小中高と出会う歴代国語教師はそんな感じ 古文漢文専門の人になるともっと別のタイプも居たが、、 小学校時代はつらかった ほとんど全科...

    • なんか色々同情するな。 星新一と宮沢賢治は教科書に載っているからOKだったかなw SFにハマった季節が来たときはそんな空想本ばっかり読んでいないで現実の本を読めと怒られた。 ...

      • いや、なんだ、その 増田の言うことはわかるんだ 広義に文学を捉えたら、そりゃ、俺にも面白さはわかる。 現代の「文学」観と言うのには興味が持てる 結局、俺は古い文学青年崩れの...

        • 文学を学問の一つにしちゃうのがいけないんじゃね? 論理的な精神活動とは全く別の芸術ですよ、ということにして明確に区別したらいいかも。 学校のカリキュラムで言うと美術と同程...

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              • http://anond.hatelabo.jp/20080625200249 もっともオレは酒が飲めないのだが。 なんか色々話してるうちに、自分の方でも「ああ、そうだなあ」と思ったことがあったので、それを書いてそろそろ...

                • 論理の問題であれば数学があるからねえ。

                • http://anond.hatelabo.jp/20080625235525 言いたいことはわからなくはないが、よくある誤解だと思うので。 たとえば一人称主語に何を選ぶかという選択において、絶対的な指標がなく、相手との...

                  • 二点だけ。 (1)「空気嫁」と"politically correct" 日本社会において相変わらず「理を述べる力」よりも「空気が読める力」の方が重視されているからなのだと思う。 そういう問題がな...

                    • お返事ありがとう。 まずここで言う「politically correct」とはその場のpoliticsに対する配慮からより適当と考えられる(correctな)言葉遣いを選ぶ、という意味で使っているわけだよね? ...

            • 論理的な精神活動云々を書いた増田だけど、 「論理的な精神活動『だけ』を教える科目」は高校では科目として成立しにくいだろうと思うよ これは成り立つと思うけどなあ。実際数学...

              • 俺、小学校のとき先生に「文中で"、"をどこに打つべきかの法則性がわからない」と詰め寄ったことがあるんだよね。 どうも生まれつき自然科学頭だったらしく、感覚的にこの辺、み...

              • どうも生まれつき自然科学頭だったらしく、感覚的にこの辺、みたいなのが全く理解できなかった。 おいおい、自然科学において、感覚性が無い奴はまず使い物にならんぞw それは単...

              • 論理的な精神活動云々を書いた増田だけど、 「論理的な精神活動『だけ』を教える科目」は高校では科目として成立しにくいだろうと思うよ これは成り立つと思うけどなあ。実際...

        • 高校国語の話と、より広義で(主に大学レベル以上の)文学とを、仕分けして話すべきなんじゃないかと

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