2008-04-02

さあ、楽しくなってまいりました

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080401-00000183-mai-bus_all

 景気が悪くなってきた。俺たちが大学に入った頃と状況が似てきた。

 悪いが、楽しくて仕方がない。

 

 ロスジェネの一員として、「戦争を望む」などと思ったことは一度もないし、あれは、論壇向けのアピールに過ぎないと思っていた。あんなのを喜ぶのは左翼知識人界隈だけで、どうせ著者だけが注目されて終わるだろうと思っていた。

 そのとおりになった。

 丸山だかなんだかをぶん殴れるかどうだかはどうでもよかった。俺たちの後から来た連中が、さも自分たちの力であるかのように大手の企業内定をどんどんとりまくり、俺たちよりも社会的なステータスを上げていったこと、そうして、俺たちは前にいたバブル連中と後ろのプチ・バブル連中に挟まれ、社会的な厄介モノとしてまなざされつつあったことにムカついていた。

 以前もここ(http://d.hatena.ne.jp/dot_hack/20080315)で、ロスジェネの嘆きは感情論としては少しも理解されず、社会的問題として淡々と処理されていくほかない、と書かれていた。

ロスジェネの下の世代にそうしたジレンマがないとは思わないが、相対的に恵まれた環境生きる人々が増えることで、「社会への恨み」に駆動された批判活動ではなく、それらと切り離された社会貢献が可能になるのではないか。もっと言うなら「別にいいじゃん虚偽意識でも」ってな具合だろうか。ロスジェネにとっては「踏み石」にされた形だが、時代のトレンドはそちらに向かうのだと思う。おそらくロスジェネが気にしなければいけないのは、正社員になりたがる連中をどうやって「こちら側」にオルグするかではなく、自分たちと同じ関心を持ちながら、自分たち以上にポジティブ幸福連中に対して「お前らはボクの気持ちを分かってない!」以外にかける言葉があるかどうかを考えることなのだ。それがどれだけ、惨めな気持ちを呼び起こすのだとしても。

 さて、景気が悪化してしまえば、こうした前提はすべて無に帰す。この数年の連中がたまたま運がよかっただけなのだ、ということになる。俺たちの感情の咆哮は、二個後ろの世代の咆哮と呼応して、連中にも届くことだろう。

 俺たちは、決して、やすやすと「踏み石」になどされはしない。

 景気が悪くなってきた。

 悪いが、楽しくて仕方がないのだ。

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