2008-01-16

どうして「やったーreblogされたよー」と思えないのか

という問題だと思えば法律とかめんどくさいこと考えずに済むというreblog肯定派向けライフハック

 

法とか著作権とかを持ち出すのは要するに相手を黒く(あるいは自分を白く)塗ろうとするただのロビー活動であって、それで問題が解決するわけじゃない。論争は収まるかもしれないけど、怒りだの何だのは未解決のままでしょう。法的に解決したって、イレギュラーな事例を挙げてこれもダメ(あるいはOK)なのかとか、転載ダメだから引用として体裁を整えるなどの抜け穴を活用するとか、法で負ければ次は個人の心情だの何だのを吐露して同情票を集めるとか、結局泥沼じゃん。無意味じゃん。誰が幸せになんのよ。

自分しか見れないローカルウェブ上で公開され全員が見れるパブリック一部の人だけが見れる会員制やリファラ判別など、ある条件下でのみ見れる環境限定の3つにしかアクセスレベルは分けられない(商業レベルではDRMみたいなコピープロテクト手法も取れるけど、いち個人がそれをやるのは非現実的なので無視した)。

泣こうがわめこうがスーパーハッカーの友人が居ようが、これはダメだけどこれはいいなどと個別に閲覧権を設定する方法は存在しない。環境限定が著作者の理想にもっとも近いが、リファラ判別のような古典的なものですら、実現するには技術的な知識が要るし、間違った設定は間違った結界を作る。そもそも画像が表示された画面をキャプチャされる可能性があるので完璧保護は不可能だ。出来ることといえばお願いだけだが、これも相手が良心的かつ協力的でなければ意味がないので万能ではない。もちろん、あまりに酷い例があれば裁判だの何だので差し止められるが、差し止めたければ時間的なものも含めたコストを著作者が負担する必要がある。

いい悪い関係なく、ウェブ上に何かを置く限りはこのルールを承諾しなければならない。日本絵描きが描いたイラストイタリア人が自作だと言ってロシアあたりの掲示板に貼ったのをアメリカ人がまとめてサイトを作りadsenseで儲けるかもしれない可能性は常にあるし、止めようがない。だからこそ著作者たる自分を主張したいなら、イラストサインを付けたり動画クレジットを埋め込んだりエロ画像ドメインロゴを付与したりメタデータコピーライト入れといたりして、ある程度は自衛する必要がある。

繰り返すが、いい悪いは関係ない。それが可能で、実際に起こりうるんだから受け入れるしかない。街を歩けば自動車に轢き殺されるリスクゼロじゃない。泣き言を言っても始まらない。マナーで問題は解決しない。承服できないならウェブに置かず、あきらめるか、100%ではないが「お願い」よりは強い権利が得られる商業ルートに乗せるか、マナーよりは強力な世論を形成するしか道はない。

  • >繰り返すが、いい悪いは関係ない。それが可能で、実際に起こりうるんだから受け入れるしかない。街を歩けば自動車に轢き殺されるリスクはゼロじゃない。泣き言を言っても始まらな...

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