2007-10-18

18禁小説を読んで人間失格な気分になった

安上がりな手段として適当18禁小説を買って帰ってきたのです。文庫本です。

(1時間後)

使い終わったのです。ああ、非常に実用的な小説でした。値段以上のすばらしいものでした。実用的なだけではなくて心も温かくなるような。

…あら、18禁小説なのに解説らしきものがある。

これはこの作家の遺作なのだそうです。この本を書き上げてからすぐに、若くして病気でこの世を去ってしまったのだそうです。

なんだかとてもとても申し訳ない気持ちになりました。さっきまで盛り上がっていた自分に恥じいりました。気分はお葬式です。自分が遊園地で楽しく過ごしていたその時間に、疎遠になっていた知人が死んでいたのを知らされたような。そんな気持ちです。なんだろう、ヒトとしてごめんなさい。実用的に使ってしまってごめんなさい。生きていてごめんなさい。

  • 中学生の頃春画を集めた文庫本がなぜか我が家の本棚にあって、実用的に使いました。 18禁の本は実用書なんで、実用的に使うのが供養。

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