狭い道路があって。車も通れるか危ういくらいの。
俺は、その狭い道路を通らないと家に帰れない。いわゆる通学路・・・という年でも無いんだが。
ひと気は常に少ない。
夕方頃、俺が仕事帰りにその道を自転車で通る時、大抵、俺しか居ない。
俺が入ろうとした時、大通りの向かい側から、入って来た。
そこには俺の家ぐらいしか無いのに、何をしに・・・。
それよりも、俺はその道を通らないと家に帰れない。
曲がるとそこには、女子高生の後ろ姿。ぺちゃくちゃ喋っている。
俺は目をどこへ向ければ良いのか?
女子高生の後ろ姿を見ていたら、もし振り返られた時、不審者扱いされるだろう。
ああ、どうしたら。
自転車を停めて、その場に立ち止まり、
携帯電話を取り出し、「急を要するメールに返信するのを忘れていた」という設定でメールを返信する、振りをする俺。
なんだか、とてつもなく情けない。
しばらくして女子高生の声は聞こえなくなったことを確認し、再び自転車に乗り走る。
すると、先程の女子高生たちが来た道を戻って来た。
焦り出す俺。どうしようか。また立ち止まろうか。いやしかしこの場合は変じゃないか。そのまま進もうか。
どうすべきかの答を見出せないまま、女子高生たちと擦れ違う。
ボロ家しかなかったねー。
生まれて初めて、「死ねば良いのに」と声に出して言った。小声で。