2007-08-26

Re: anond:20070825173213

同じように何度も忘れた頃に蒸し返される問題としては、たとえばモンティホール問題や0.999999...=1があると思うが、これらは一応、過去の問答の蓄積を誰かが掘り返してくる。

なぜころ問答は、それがほとんどないように見える。毎回記憶喪失

これに関連して思いついたこと。

モンティホール問題や0.999999...=1は、数学における事実を扱った問題だ。つまり、

事実探究(どちらのドアにするべきか?、0.999999...は1なのか?、等)
↓
事実発見(別のドアに鞍替えしたほうが有利、0.999999...=1、等)
↓
いかにして個人個人が理解する(させる)か ←いまここ

という問題構造の上に議論が進む。発見された事実は揺るがないし(だから事実発見までの議論の蓄積が役立つ)、個人個人が理解に用いたノウハウも参考になる。

一方、なぜころ問答では、

規範の根拠の探究なぜ人を殺してはいけないのか?) ←いまここ

そもそも探究されているものが事実ではなく規範の根拠だ。そして、この探究は未だ目標物を発見できていない(この点に異論あるなら、発見されたものを示してもらえると助かる)発見できていない(発見されたものの蓄積もない)にもかかわらず、「いかにして個人個人が理解する(させる)か」のフェーズに入ろうとするから、おかしなことになるんじゃないだろうか。

メモ
  • なぜころ問答を突きつけてきた子どもに対して、「答えねばならない」というプレッシャーはどこからやってくるのか。子どもが納得する(あるいは屈服する)答えを与えないと、将来殺人鬼になるとでも思っているのだろうか。
記事への反応 -
  • http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51099893.html 何故、なぜころ問答は毎回リセットされてしまうのだろう 同じように何度も忘れた頃に蒸し返される問題としては、たとえばモンティ・ホール問題...

    • 同じように何度も忘れた頃に蒸し返される問題としては、たとえばモンティ・ホール問題や0.999999...=1があると思うが、これらは一応、過去の問答の蓄積を誰かが掘り返してくる。 なぜ...

      • 0.999999...=1でおもいだした。 今朝の朝日新聞を読んでいて不思議におもったことがあるんだ。 「四捨五入をしているので合計が100になりません。」 という表記があった。かなり不思議...

        • 例えば、正確に 1/3ずつの何かがあったとして、 小数点以下2桁を四捨五入すると、 A. 33.3% B. 33.3% C. 33.3% これを単純に合計すると 99.9% で 100 にならない。

        • 別々でしかも元増田の勘違いだろ? 0.99999...=1 は収束の話で 四捨五入された項目合計が100%にならないのは誤差の話。 で、とる値によるけど四捨五入の誤差で項目合計が100%にならないこと...

        • 小学生(しょうがくせい)はこんな所(ところ)に出入(でい)りしてはいけません。 先生(せんせい)に言(い)いつけますよ。

    • 「アイドルのうんこ問題」みたいに体系的な整理をするひとがまだ現れないから。 記憶喪失なのは当然。毎回違う人が参戦してるから。その人にとってはいちいち新鮮なのだ。 「おまえ...

    • こういうのは、なぜ死んではいけないのか、なぜ生きなければならないのか、とかの類で宗教的な問題もからみそうか。 宗教的というものが、世界を客観化する絶対的な存在を頂点と仮...

    • なぜころ問答は、1=0.99...問題やモンティ・ホール・ジレンマのように論理・真理を問う問題ではなく、考え方を問う問題だから。時代が変われば答えは変わっていくだろうし、だからこそ...

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