長文投下させてね。
親父が死んだよ。54だった。
仕事がちょうど終わるぐらいに母親からのメールに気づいて、慌てて病院に駆けつけた。
肺がんで片肺をだめにしていたんだけれど、もうかたほうの正常な肺が肺炎になったらしい。
その日の朝具合が悪くなって、診察室で卒倒して、即入院で、あと数日かもっていわれても、心の準備ができていないので困る。
夜に病室に着いて、苦しそうながらも容態はわりと落ち着いてて、酸素マスクの下からいろいろ話してくれたのに、
明日弟が着たら一緒に何か食いに言って来いって言ってくれたのに、
次の日の朝、容態はいっそうひどくなった。
見ていられないくらい苦しそうで、私は親父を擦りながら泣いてしまった。
薬で意識を沈めてやって、苦しみだけでも取ってあげようか・・・って、母親は泣きながら私に聞いた。
体力がなければそのまま呼吸が弱まってしまったり、意識が戻らない場合もある。
そんな選択を母親にさせるなんて、神様はなんて残酷なんだろう。
結局、一番弱いのを打って貰った。「楽になるからね」って言うと、親父は苦しそうな顔で頷いた。
もしかしたらもう限界だってこと、知ってたのかもしれないな。
母親が医者に呼ばれて席をはずしたとき、苦しくて苦しくて意識が朦朧としていたはずなのに、満面の笑顔で、私をぎゅって抱きしめてくれたから。
親父は結局、爺ちゃんや弟たちや親父の兄弟の到着を待つように弱い呼吸を繰り返して、みんなそろった後すぐに息を引き取った。
なんで神様はこんなに親父を苦しめたり
たくさんたくさん苦労した母親をひとりにしたり
爺ちゃんに息子の最期を看取らせたりするんだろう。
ほんと、くだらない思い出しかないよ。
ふざけあってたはずなのに流血沙汰の殴り合いをやらかしたり
世界情勢について夜中の3時まで討論したり
受験のときに慌てて借りた親父のオメガを無くしかけてしかられたり
私が悪いことしても無理やり反省させずに何時間でも話をしたり
誰も遊んでやってないからって小一時間犬にボールを投げ続けてたり
美大に進んだ私に親父がはじめて買った大事な一眼レフをくれたり(カビてたけど)
今はバイトだけどお前はお前のやりたいことができてるじゃないかって褒めてくれたり
進学とともに家を出て6年。もっと話したかったよ。もっと話するつもりだったのに。
孫抱かせるつもりだったのに。わりと本気にフェアレディZを買ってあげたかったのに。
老後は海の近くに別荘を建てるんじゃなかったの。
神様の意地悪。
でも私を親父の子供にしてくれたから、それだけは本当に感謝しています。
苦労掛けただけで、なにも孝行できなくてごめんね。ありがとう。あとのことは心配しないでください。
今日がお別れの日。
天気のいいひにディスプレイを見すぎたかも知れない。 目がしばしばしてきた。 お茶でもいれてこよう。。
http://anond.hatelabo.jp/20070318005840 で、親父が死んだと書いたのだけれど・・(たくさんブクマありがとでした) 色々とごたごたが済んで、気づいたことがある。 下の弟は16でな。まあそろ...