俺は生まれたときからずっと本当の自分を隠している。そう、ずっとだ。
世の中には俺と同じように隠している奴が結構いるらしい。どこかの機関が調べた所によるとなんと半分以上の奴が、だ。そこまでいくと、これはもう日本人の特徴と言っていいんじゃないかとまで思える。
しかし、そうは理解されない。女達は口々に俺たちを汚いだとか、弱いだとか言う。確かに本当の自分をずっと隠しているんだ。汚いだろうし、弱いだろう。でも、これは出そうと思っても、自力で出せるもんじゃないんだ。それに日本の半分以上の奴がそうなんだ。仕方がないじゃないか。
だが理解してくれる女はいない。それもそうかもしれない。俺だってずっと隠されてきたら、汚いと思うし、弱いとも思うだろう。仮にできた女がいたとして、「私は大丈夫ですよ。」と言ってくれたとしても、それは汚い、弱いと思う心を押しのけてのことだろう。俺はそんな無理をさせたくはない。だから俺は決意した。もう隠すのはやめようって。本当の自分を出そうって。
そして俺はひとつ上の男になった。