2006-11-06

はてブ衆愚化が解決する訳がない二つの理由

はてなブックマーク衆愚化したと言われて久しい。多くの人が多くの解決策を打ち出しているように見えるが、未だ決定的な解決策は発見されていない。というかそもそもはてブ衆愚化問題は解決する訳がない。その理由を考えてみた。

衆愚化をホットエントリーに自分の好みと違うサイトが上がることだとすればそれははてなが真に民主主義突入したことの証である。一部のハッカープログラマーはてなを統治していた身分制の時代から、一般ユーザーが増えたことによって民主主義へと移行したのだ。

但し民主主義は、全員の絶対幸福を実現しない。何故ならば対立する概念存在する以上その全てを満たすことは不可能だからである。

民主主義が実現するのは最大多数の最大幸福であり、言い換えればそれは皆、少し不満と同義なのである。

故にはてなブックマーク衆愚化問題は解決を見ない。

  • 人の趣向を説明できる大統一理論は発見されていない。

上の意見に反論するにはGoogle等を始めとするパーソナライズ技術を用いれば、全員の絶対幸福を達成出来ると主張することである。

一見この主張は正しく見える。ああGoogleは万能だ。それでも仙・・じゃないGoogleならやってくれるという奴である。

問題はあなたの好みを完全に、それこそ漏れなく、ダブりなく説明出来るアルゴリズム存在するのか否かということだ。ここで漏れや、ダブりを生じさせると、情報の多さというレバレッジがかかってとんでもない差が発生する。

Amazonオススメがあるじゃないか?

君は常にAmazonを見た際にオススメされた本を買っているのか?欲しいと思っているのか?

他人の趣向のデータの部分集合はあなたの趣向と似ることはあっても完全に同じにはならない。

こと趣向に関しては部分の集合は全体にはならない。

このことよりどんなにパーソナライズを突き詰めてもそれが問題の全てを解決はしない。

不完全な技術で莫大な量の情報を裁かなければならず、結果として自分の好みと合わない誤差=衆愚化問題の本質が発生してしまう。

以上より、この問題の解決策は禅の思想、足を知るが必要であると言える。

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